3年前の豪雨で大きな被害を受けた熊本を支援しようと、愛知県一宮市の大衆食堂がある取り組みを始めました。SNSのインフルエンサーの力を借りてPRしています。 2020年7月、熊本県を中心に九州各地を襲った「7月豪雨」。67人が犠牲となり、2人の行方が分からないなど、甚大な被害をもたらしました。
あれから3年、愛知県一宮市の大衆食堂「飯具(はんぐ)」が熊本を支援するための取り組みを始めました。
(リポート)「こちらのお店では、ハッシュタグをつけてSNSに投稿すると、熊本県産のおつまみや焼酎などが無料で提供してもらえるそうです」
特に大きな被害を受けた熊本県人吉・球磨(ひとよし・くま)地域の特産、球磨焼酎をはじめ、からし蓮根を乗せたにんにく風味のピザや、熊本のハーブ鶏を使ったローストチキンなどの特産品が、SNSへの投稿で無料で提供されます。
きっかけは、来店した熊本の会社経営者からの声がけでした。大衆食堂 飯具の田口オーナー:「熊本の酒蔵に行って、豪雨でどのくらいの高さまで雨で、ここでいうと天井くらい。お酒は全て台無しになったとか、そういう話を聞いて力になりたいと」 そこで、熊本の食と観光をPRする会社と協力して、愛知発の復興支援をSNSで広く拡散することにしました。客ら:「(焼酎が)めちゃくちゃ良い香りがする、めっちゃ美味しいですよ」「熊本の焼酎をいただくぞ!っていう感じで、熊本の焼酎とおつまみを(SNSに)あげさせていただきました」「酒蔵さんがこういうので復興するのが、一番楽しみが増えるからありがたい」 田口さんたちは、インフルエンサーも頼りました。KAMESAN:「TikTokで4万6000人のフォロワーのアカウントを運用させていただいている、KAMESAN(かめさん)と申します」
愛知県在住の大学生、平均再生回数60万回のインフルエンサーKAMESANです。KAMESAN:「何か自分でできることはないかなと思って」
しっかりと撮影し、その場で編集。持ち前の発信力で復興を後押しします。
大衆食堂 飯具の田口オーナー:「お互いの県で新しいものを、新しい発信源を使って、今後に繋がっていけたらなと」 SNSを活用して熊本県の特産とお店の復興支援を伝えるこのイベントは、1週間程度を予定していますが、商品がなくなり次第終了ということです。