詐欺被害防止で感謝状 警備員とコンビニ2店長 君津署

電話de詐欺被害を未然に防いだとして君津署は、綜合警備保障の警備員、大野直己さん(35)と、セブン-イレブン君津中野店=君津市中野2=の松坂崇弘店長(42)、同君津糸川店=同市糸川=の嶺光昭店長(37)に感謝状を贈った。
大野さんは10月26日、君津市内を巡回中、銀行の無人ATM(現金自動預払機)コーナーで、携帯電話で話しながら操作する60代男性を見かけ、説得して同署に通報した。「医療費の還付金がある」と市職員をかたる電話に指示されていた。大野さんは「身近でこういうことが起きていると実感した。未然に防げて良かった」と話した。
セブン-イレブン君津中野店では10月5日、60代男性が電子マネーカード30万円分を購入しようとした際、理由をたずねると「サイト料金が未納で、支払うよう言われた」などと話した。君津糸川店でも同月10日、70代男性が「1年分の電話料金が未納だから、電子マネーカードを買って支払うよう言われた」と来店。それぞれ詐欺を疑い、同署に通報した。
松坂さんは「話があいまいだった。大丈夫と言っていたが、自分の親だったら止めなくてはと思った」。嶺さんは「これだけ騒がれているのでアンテナを張っていた。ホッとしている」と振り返った。