水軍の拠点、魅力に迫る 富津中心に「海城サミット」開幕

戦国時代、内房沿岸部に築かれた城郭を通して地域活性化を目指す「海城サミット2024 in Chiba」が、富津市を中心に今月から始まった。千葉城郭保存活用会(小室裕一代表)が主催し、歴史トークやコンサート、城郭ツアーなど、さまざまなイベントが4月まで続く。
同保存活用会は、県内に残る中世城郭の保存活用を目指し、御城印発行などを通して地域活性化に取り組んでいる。昨年初開催した海城サミットが好評だったため、関係市町の観光協会や団体と連携し、今回は期間を1カ月を延ばして企画した。
舞台となるのは、富津市のほか、袖ケ浦市、鋸南町のJR内房線沿いにある城跡8カ所。戦国時代に房総半島の里見氏と神奈川県・三浦半島の北条氏が東京湾を挟んで激しい攻防を繰り広げたため、内房沿岸部には水軍の拠点となった「海城」が数多くあり、その魅力に迫る。
現在、城跡を巡るデジタルスタンプラリーを実施中。城跡の最寄り駅となる内房線8駅でスタンプをスマートフォン内に集めると、オリジナルステッカーがもらえる。
今後、「歴史トーク&海と城のコンサート」(2月4日午後2時半開演、富津市民会館。入場無料。当日先着300人)▽「地元保存会との城郭ウオーキングツアー」(同23日。参加料2千円。要予約、先着20人)▽「海城の歴史と、水軍についての講演会」(3月16日午後2時半開演、富津市民会館。入場無料。当日先着300人)▽「山城ガールむつみの海城を巡るバスツアー」(同17日。参加料1万3500円。要予約、先着38人)▽「金谷城限定公開」(4月14、21日。参加料900円。予約制、各回先着40人)を予定している。
問い合わせは塚原緑地研究所(電話)043(306)8446。