あらゆる現場の人が困る?
ダイハツ工業は2024年1月16日、一連の認証不正行為を受けた国土交通省による是正命令について公表しました。
ダイハツ不正「型式認指定取り消し」の重大処分 「特に悪質」タ…の画像はこちら >>ダイハツが一部車種で型式指定の取消を受けた(乗りものニュース編集部撮影)。
ダイハツの認証不正問題をめぐっては、2023年12月20日に第三者委員会が調査報告書を公表し、30年以上前から多くの車種の認証試験で不正が行われていたことが発覚。同社は全車種の生産を停止し、国土交通省の立入検査を受けてきました。
その結果、国内車種において「特に悪質な不正であると判断された」3車種、ダイハツ「グランマックス」/トヨタ「タウンエース」/マツダ「マツダ「ボンゴ」(いずれもトラックタイプ)については、“型式指定の取消”という重い処分に。これらは、エアバッグの動作試験において、クルマのセンサーを使わず、タイマーで作動させる不正を行っていました。型式指定の取消で、車種は大量生産ができなくなります。
また、基準不適合の可能性がある2車種、ダイハツ「キャスト」とトヨタ「ピクシスジョイ」についても、国交省は「リコールが必要な場合は速やかに届出を行うよう」指導したということです。
ダイハツは「認証を軽視していると指摘されざるをえない不正行為により関連法令違反を行ってきたことは、自動車メーカーとしての根幹を揺るがす事態であると、大変重く受け止めております」と謝罪し、トヨタの全面的な支援を受けながら、再生に取り組んでいくとしています。再発防止策を国交省へ1ヶ月以内に提出し、実施状況を四半期毎に報告していくそうです。
トヨタも、「ダイハツが、再び信頼いただき、お選びいただける会社として再生できるよう」抜本的な企業風土・経営の変革を全面的にサポートするとしました。