パーソルイノベーションは1月4日、「リスキリング」に関する調査結果を発表した。同調査は2023年11月17日~21日、全国の企業に勤める660人を対象に、インターネットで実施した。
所属企業において、直近1年の間で、従業員のリスキリング施策に関する取り組みを行ったか尋ねたところ、40.9%が「実施した」と回答した。企業規模別の回答を見ると、大企業に勤めている人の「実施した」は、今回は57.3%であったのに対し、中小/スタートアップ企業に勤めている人の「実施した」は34.6%で、リスキリング施策は、大企業が先行して取り組んでいることがわかった。
リスキリング施策において、どのスキルを習得することを重視しているか聞くと、1位は「データ活用」(35.5%)、2位は「リーダーシップ」(32.4%)、3位は「AI活用(ChatGPT等)」(31.5%)だった。
リスキリング施策において、どのように評価されているか尋ねると、16.4%が「大きな成果が実感できた」と回答した。「成果を実感できた」は56.9%で、合わせると全体で70%以上が「成果が出ている」と答えている。
リスキリング施策において、対象者は主にどのような階層であるか聞くと、最も多い回答は「一般(40歳以上のミドル/シニア)」(56.2%)で、2位は「管理職」(52.0%)、3位は「一般(ミドル/シニア以外)」(27.8%)だった。業務の中心にいる中堅層や、現場をまとめる管理職層のリスキリングが重要視されていることがわかった。
勤務する企業では、2024年度にリスキリングの取り組みを行っていく予定はあるか尋ねたところ、43.8%の企業が「リスキリング施策を実施する計画がある」「実施する意向がある」と回答した。企業規模別の回答を見ると、大企業は「実施する計画がある」との回答が37.8%、「実施する意向がある」との回答が21.8%で、半数以上はリスキリング施策の実施・計画があることが明らかとなった。