「ガクガクしながら…」“歌会始の儀” 天皇皇后両陛下の前で披露 高校2年生が和歌に込めた思い

皇居・宮殿で催される新春の恒例行事「歌会始の儀」。自身の内面の葛藤と恋心をうたった新潟県内の高校生の作品が、読み上げられました。

1月19日、皇居で行われた歌会始の儀。今年のお題は「和」で、国内・国外から約1万5000首の応募がありました。

入選した10首のうち、最年少が東京学館新潟高校2年・神田日陽里さんです。

【東京学館新潟高校2年 神田日陽里さん】
「松の間で披露されているときは本当にガクガクしながら、でも誇らしく、すごくうれしかった」

《神田さんの作品》
「それいいね」付和雷同の私でもこの恋だけは自己主張する

付和雷同は自分の考えがなく、周りの意見にむやみに同調することを意味する四字熟語です。

【東京学館新潟高校2年 神田日陽里さん】
「私自身、同調してしまうことが欠点というか、やめたいこと」

入選の知らせが届いたあと、こう話していた神田さん。

19日に初めて公になった短歌は、自身の内面の葛藤と恋心を重ねた瑞々しい作品でした。

歌会始めの儀を終えた神田さんは…

【東京学館新潟高校2年 神田日陽里さん】
「天皇皇后両陛下が身近に感じられたと言ってはダメなんですけど、短歌で気持ちがつながったような感じがして、すごくよかった」

両陛下からは能登半島地震の影響について聞かれ、「被害にあった友人も学校に通えている」と伝えたという神田さん。

【東京学館新潟高校2年 神田日陽里さん】
「『よかったですね』という言葉をいただいた。すごく優しい方だなと話していて感じた」

東京学館新潟高校からの入選は2年ぶり8人目。

今後も短歌を学んでいく神田さんにとって、歌会始の儀は忘れられない経験になったようです。

来年のお題は「夢」で、19日から受け付けが始まっています。