4年ぶり華やかに 「ビッグひな祭り」開幕 ひな人形7千体、勝浦市内を彩る

勝浦市内が華やぐ「2023かつうらビッグひな祭り 朱(あか)の都へ―平安絵巻に旅に出る。」(実行委員会主催)が24日、始まった。新型コロナの影響で4年ぶりの祭り開催。全国から寄贈されたひな人形計7千体ほどが、勝浦中央商店街周辺の屋外3カ所に設けられたひな壇を中心にあちらこちらに飾られ、3月3日まで観光客らを楽しませる。
遠見岬神社の冨咲の石段60段には赤色の毛せんが敷かれ、約1800体のひな人形が整然と並んだ。未明の雨でぬれた階段を実行委員会メンバーが朝7時過ぎから掃除し、その後約1時間15分ほどかけて、最上段のお内裏さまとおひなさまを筆頭に一段一段に人形を飾り付け。並べ終わると作業を見守っていた大勢の人たちが階段下まで足を運び、圧巻の光景を写真に収めていた。
覚翁寺山門前の特設ひな壇には出水地区の住民が飾った約600体を展示。澤晤朗区長(78)は「ひな人形があると地区が明るくなる。たくさんの人に見てもらいたい」。JR勝浦駅から商店街へ向かう墨名交差点にも約千体が飾られた。
同様の催しを行っていた徳島県勝浦町からひな人形を譲り受け2001年にスタートした同祭り。新型コロナが落ち着き19年以来の開催に同商店会の小原俊浩会長(58)は「行政や各団体が一緒になってやる祭り。大事にして続けていきたい。祭り以外でも勝浦にお客さんが来てくれるよう工夫していかないと」と話していた。
25、26日は同商店街のすわらやビル1階で、十二単(ひとえ)風のおひなさま衣装で写真が撮れるイベントを開催。周辺にはキッチンカーが店を出し、「つるし雛(びな)めぐり」が行われている御宿町を結ぶ無料のオープントップバスが運行される。
ひな人形展示は午前9時~午後7時。毎日の展示状況や祭りの詳細は市ホームページ。