加えるタイミングが重要! 料理の仕上がりを左右する醤油の使い方とは?

醤油はさまざまな種類があり「何が違うのかわからない」という人も多いでしょう。料理の味付けになんとなく入れている人もいると思います。料理をよりおいしく仕上げために、醤油の種類や使い方にこだわってみましょう。
「醤油」は和食に欠かせない調味料ですが、みなさんは普段どのような使い方をしていますか。特にこだわりがなく「なんとなく使っている」という人も多いと思いますが、醤油独特の風味や醤油のもつ効果を理解し上手に利用することで、いつもの料理をより一層おいしく仕上げることができます。
醤油やさまざまな調味料の製造・販売を行っているヤマサ醤油株式会社の公式サイトから、煮込み料理を作る際の上手な醤油の使い方を紹介します。
時間をかけてコトコト煮込む料理は、浸透作用の強いアルコール分などが含まれる醤油を使うことで、同じ濃度の食塩水よりも風味が材料によく浸透します。
また、醤油には「こいくち」と「うすくち」がありますが、ヤマサ醤油では使い分けるポイントして次のように解説しています。
日本料理では、「甘辛く」など、醤油の個性を全面にだしてからみつけるように煮上げる料理には<こいくち>、素材の滋味や色彩を大事にしたい時は<うすくち>と使い分けます。
ヤマサ醤油 ーより引用
煮込み料理を作る際に調味料を加えるタイミングは、材料が目的の煮え加減になる前、かつ最適な味加減になる時です。
ヤマサ醤油では、材料が柔らかいものとかたいものに分けて、調味料を入れるのにピッタリのタイミングを具体的に説明しています。
一般的に、柔らかくてすぐ火が通る素材を煮る時には、あらかじめ煮汁を温めておいたところに材料を入れます。一方、かたい材料の場合、だし汁あるいは水で、材料を半ば煮てやわらげ、そこに順次加えていきます。
ヤマサ醤油 ーより引用
調味料は、サ(砂糖)シ(塩)ス(酢)セ(醤油)ソ(味噌)「サシスセソ」の順で加えていくとおいしく仕上がるといわれています。
塩より砂糖を先に加える理由は、塩の方が早く染み込む性質があるからです。先に塩を加えると、その後加えた砂糖が染み込みにくくなってしまいます。
また、酢・醤油・味噌を後回しにする理由は、香りや風味を逃がさないようにするためです。
醤油や調味料の使い方は奥が深いですね。ヤマサ醤油の公式サイトでは、醤油の使い方と一緒に「上手な醤油の見分け方」も紹介しているので、選ぶところからこだわってみてください。
[文・構成/grape編集部]