新潟駅の残存昭和「万代口バスターミナル」3月末に廃止へ JR高架下の新のりばに統合 古き良き「頭端式」見納め

ついに「終わりの時」が明らかになりました。
新潟駅の残存昭和「万代口バスターミナル」3月末に廃止へ JR…の画像はこちら >>新潟駅万代口の頭端式バスターミナル(乗りものニュース編集部撮影)。
新潟交通は2024年1月22日(月)、大規模な再編工事が進められている新潟駅のバスターミナルについて、リニューアル開業を「3月末」と発表。あわせて、新ターミナルののりば別発着路線を発表しました。
新潟駅のバスのりばは、長らく「万代口ターミナル」と「南口ロータリー」に分かれていて、互いにJR駅舎に分断され、大きく離れた不便な状況でした。
しかしJR新潟駅が高架化されたことで、1階部分で駅の南北が統合。JR高架下に新たなバスターミナルがいよいよ完成します。
南北ののりばを発着していたバス路線は、こちらに集約され、どこから乗っていいか迷うことが無くなります。いままで万代口のロータリーを発着していた「新潟BRT 萬代橋ライン」も、この高架下を発着することとなります。
いっぽうで新潟交通によると、昭和の風情を今に残していた万代口の「頭端式」バスターミナルは、新のりばの開業とともに使用終了となるといいます。昭和のころには全国で見られた「行き止まり形」でしたが、徐々に数を減らし、新潟駅が数少ない、当時の姿をとどめる存在でした。
バスは大屋根の下に入ると、バックで所定ののりばに付きます。大屋根の反対側で待っていた乗客は、バスの背後からドアまでぞろぞろとやってきて乗車します。「13番線」まであるバスターミナルには、ひっきりなしにバス車両がやってきて、出発していきます。懐かしの風景は、いよいよ見納めに向けてカウントダウンとなります。
新潟交通によると、3月末に使用終了となったあと、新年度を迎える4月には早々と「工事用仮囲い」で覆われてしまうとのこと。今の姿を見られるのは、文字通りあとわずかとなりそうです。