“孤立集落”はひとごとではない 道路の分断で市全域が孤立する可能性も懸念される愛知・田原市 半島では船とヘリで物資輸送

愛知県では災害時に迂回路がないなどとして、孤立するおそれのある集落が約500か所、想定されています。災害時の「孤立」への備え、海に面した愛知県田原市ではどうなのでしょうか。
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(田原市 防災対策課宮地勲係長)「田原市は渥美半島に位置していて東西に長い地形。市境やその東側で道路の分断が起きると田原市全体が孤立する可能性がある」南海トラフ巨大地震などの大災害で田原市が懸念しているのは、緊急輸送道路にも使われる国道2本の寸断。ひび割れなどで通行できなくなると市の全域が孤立する可能性があるといいます。そこで…。
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(田原市 防災対策課宮地勲係長)「田原ふ頭は耐震強化岸壁で地震に強い港になっているので、豊橋の物資拠点から田原ふ頭まで物資を持ってきてもらう訓練を実施している」2022年からは自衛隊などと協力して、孤立した地域に船で物資や保健師を輸送する訓練を実施。海から速やかな支援を想定しています。ただ、これで十分だとは考えていません。
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(田原市 防災対策課宮地勲係長)「船が海を通ることが難しい場合も想定して、今年度はヘリコプターを使って物資を輸送する訓練もしている」地震や津波で港が使えなくなる可能性もあり、緊急時にヘリコプターが離着陸できる場所を18か所選びました。空からの物資輸送の訓練も行い、市全体が孤立状態になっても支援が行き届くよう模索しています。
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(田原市 防災対策課宮地勲係長)「市にしかできないことは市の職員で行うが、事前の備蓄などは市民でやっていただき、市と市民で一緒になって防災対策をしていけたら」地元が孤立した場合、どうしたらよいか。最悪のケースを想定した備えが必要です。