現代美術展でアート作品が破裂 風船に見えて風船でないことに世間も仰天

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アメリカ・フロリダ州で開催された現代アート展で、有名なアーティストの作品が破裂するアクシデントが発生した。風船に見えてじつは風船ではない、大変な価値があることを『COMPLEX』『NEW YORK TIMES』ほかが報じている。
■【画像】525万円の価値があるというバルーンアートの犬
フロリダ州マイアミで、2月16日から19日まで開催された『Art Wynwood』という美術展には、全米の50以上のギャラリーから作品が出展される。そんななか、VIP向けプレビュー・イベントが行われた16日にアクシデントが発生した。
1994年から2000年まで、「風船でできた犬」を金属を用いて表現する独特の作品を多々手掛けてきた、アメリカ国籍のジェフ・クーンズ氏(68)。その作品に、中年の女性が触れて壊してしまったという。
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ニューヨーク・タイムズによると、作品の名は『Balloon Dog』。高さ約40.6センチ、長さ48.3センチで光沢のある青色をしていた。
この作品は、欧米に20ヶ所以上のギャラリーを展開し、多数の現代アート作品を扱う「Bel-Air Fine Art」のマイアミ・ギャラリーに展示されていた。なんと4万2,000ドル(約565万円)もの価値があるそうだ。
アクシデントが発生したとわかると、スタッフはほうきとちりとりで砕け散った破片をさっと片付けた。当日はアーティストやコレクターなど関係者が多数詰めかけていたが、気づいた人はそう多くないという。
「Bel-Air Fine Art」マイアミ・ギャラリーの責任者であるセドリック・ボエロ氏は、そのアクシデントを知ってショックを受け、「人生が 15分間止まったような気がした」と吐露。女性は何度も謝罪して会場を後にしたといい、破片を元にこれから損害保険金の請求を行う予定だ。
単なる風船だと思っている人々からは「なぜそんな額の保険が下りるのか。現代アートの価値は理解できない」といった声もあがっていたが、このアクシデントでじつは金属製のアートだったことがわかり、改めて世間を驚かせている。
じつは2013年、あるコレクターがオレンジ色の大型の作品を78億円もの値で買い取ったことで、クーンズ作品の価値はいきなり上昇した。作品数が799から798に減ったことから、残りの作品について価値がさらに上がることが予想されるという。
Una visitante en una feria de arte rompi accidentalmente una escultura del artista Jeff Koons valorada en $42.000 dlares. El perro de globo azul se parti en pequeos fragmentos cuando la coleccionista golpe accidentalmente el podio, inform la galera La Bel-Air Fine Art. pic.twitter.com/U0O3mIIbxm
El Planeta (@elplanetaboston) February 20, 2023
(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)