「600km先のロシア爆撃機を破壊!」ウクライナ国防省が認める まさにミラクル戦法、どう実現?

方法は意外と単純?
ウクライナ国防省は2024年1月24日、ロシアのノヴゴロド州にある空軍基地で、Tu-22M爆撃機が損傷または破壊された事件について、自国の特殊作戦だったことを公表しました。
「600km先のロシア爆撃機を破壊!」ウクライナ国防省が認め…の画像はこちら >>離陸する直前のTu-22M爆撃機(画像:ロシア国防省)。
この作戦は、2023年8月19日に行われたもので、ウクライナ国境から650km離れた空軍基地で駐機してあった3機のTu-22Mが、損傷または破壊されています。
当初この攻撃に関してロシア国防省は、ウクライナの自爆ドローンによる攻撃であると主張していましたが、ウクライナ側からはこの攻撃への関与を認める発表はなく、詳細は不明となっていました。
ウクライナ国防省の発表によると、作戦を行ったのはオレフ・バビイ中佐の率いる特殊偵察隊だったとのことで、650kmも離れた先の敵基地まで進出し、1機のTu-22Mを完全に破壊、残り2機も飛行不能になるほどの損傷を与えたとのことです。なお、攻撃方法の詳細については公表されていません。
オレフ・バビイ中佐は同爆撃機攻撃後の2023年8月30日に発生した、ロシア兵の待ち伏せによる戦闘で、味方の退却を援護するために戦い戦死したとのことです。
オレフ・バビイ中佐はこの任務のほかにも、ロシア領深くに入り、司令部、軍事設備、要塞設備など、最大70の重要な戦略的敵目標を特定したということで、ウクライナ政府は中佐の戦死後、「ウクライナ英雄」の称号と勲章を授与したそうです。