ドアに挟まれた龍のイラスト、一瞬ギョッとするが… ポスター掲出の理由に思わず納得

2024年の干支は「辰」。年明け以降、各地で力強い龍のイラストやグッズを目にする。ネット上では、そんな干支のキャラクターを容赦なく挟んだ東京メトロのポスターが話題を呼んでいて…。
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1月1日から、東京メトロの駅ホーム付近などに龍のイラストが描かれたポスターが掲出されている。ただ、ポスターの龍は顔をドアに挟まれ、イエローカードを提示されているのだ。
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イラスト上部を見ると、「かけこみ乗車は危険です!!」という文字が。こちらのポスターは、駆け込み乗車に注意を呼びかけるものなのだ。

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今年の主役である龍がドアに挟まれた姿は見る人にインパクトを与えている。ネット上では、「これは目に焼き付くな」「駆け込み乗車の抑止になる」「龍が電車に乗るのか…」といった声が見受けられる。
また、「毎年新年の楽しみ。干支一周までがんばって作成してほしい」「今年も挟まれたか」「駆け込み乗車が無くなるのが先か、ポスターが無くなるのが先か」といった、見慣れた人の声も…。

じつは、この干支にちなんだポスターは昨年も掲出されている。2023年は「兎年」のため、ニンジンを咥えたうさぎがドアに挟まれていたのだ。干支のキャラクターをドアで挟むポスターはいかにして爆誕したのか。
東京メトロを運営する東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)に話を聞いたところ、ポスターにかける様々な思いが明らかになったのだ…。
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こうしたポスターはいつから作成しているのだろうか。東京メトロの担当者は、「2019年の猪年から、干支をモチーフとしたポスターを毎年作成しております。以前はその年に合わせるデザインではなかったため、不定期に更新していました」と話す。

19年の猪、20年の鼠、21年の丑、22年の寅…と、干支のキャラクターを描いてきた。ちなみに、ポスターは干支が切り替わる年末まで掲出されるそう。今年は、12月まで龍のイラストを見られるということだ。
キャラクターに干支を選んだ理由を尋ねると、担当者からは「飽きの来ないデザインを考える中で、『毎年変わる干支にすれば、年が変わるたびにデザインも変わり、お客様の目を惹きつけられるのでは』と思い、企画しました」という回答が。
たしかに、干支をモチーフにしていることに気付いたら、来年はどうなるのかと注目するかもしれない。

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東京メトロに限らず、マナー啓発や各種情報に関するポスターは、様々な企業、団体が掲出している。その際、多くの人の目に止まるデザインにすることも大切だろう。
インパクトに加えて、もう一つ重要なことがあるという。
担当者は、「公共交通機関として多くのお客様にご利用いただいていることを重く受け止め、世の中の価値観やニーズも変化していく中、ポスター内の表現方法については、不快感や嫌悪感などを与えないよう努めております」「駆け込み乗車防止ポスターについては、駆け込み乗車をすることでお客様自身も危ない思いをしてしまう可能性があることを、このポスターを見て感じてもらえるようなデザインにしております」と説明する。
言うまでもなく、駆け込み乗車は扉に挟まれて怪我をするリスクが高くなるだけでなく、所定の発車・到着時刻に遅れる原因にもなる。公共交通機関を利用する際は、時間に余裕を持った行動を心がけたい。

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斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『正直不動産2』(NHK)、『院内警察』(フジテレビ系)。