【ソフトバンク】「結果を残すしかない」リチャード、試練の春 日々試行錯誤

[チバリヨ―県勢!! プロ野球キャンプ2023]
ソフトバンク内野手のリチャード(23)=沖尚高出=が「大砲候補」からの卒業に向け、試練の春季キャンプを過ごしている。成功と失敗を何度も繰り返しながらも、苦闘の日々を送る。「結果を残すしかない」とプロ6年目の今季、あらためて飛躍を誓う。
春季キャンプ序盤は、快調な滑り出しだった。アーリーワーク(早朝練習)に連日参加。信頼を寄せる吉本亮打撃コーチの指導を受け、全体練習後は志願の居残り特打を続けた。
練習では柵越えを連発。フリー打撃でも速球をバックスクリーンにはじき返すなどして首脳陣の評価を上げた。「差をつけるには全体練習だけでは足りない」と悲壮感を漂わせた。
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昨季も三塁のレギュラー候補として期待されながら松田宣浩(現巨人)に敗北。2軍ではウエスタン・リーグ新記録の29本塁打を放ちながらも、1軍では打率1割5分9厘、3本塁打、5打点と低調だった。調子が良かった終盤には、オリックスの宮城大弥らとの相性を買われ、クライマックスシリーズで1軍に呼ばれたが、結果を残すことはできなかった。
「去年の悔しさは忘れていない。打撃も守備も一つ一つ丁寧にプレーし、結果を残したい」と強調。今季の目標は「レギュラー取り」とし、具体的な目標は「最後に笑って優勝を迎えたい」とあえて挙げない。勝負の年、試行錯誤が続く。(平良吉弥)=随時掲載