“液状化”地域で被害程度様々…営業再開できた店舗と再開できない店舗が混在 きめ細やかな支援を【新潟】

能登半島地震から1月29日で4週間が経ちました。復旧作業が進む中、被害の大きかった新潟市西区では飲食店などへの影響が続いています。

元日に発生した能登半島地震で県内ではこれまでに1万1717棟の住宅被害が確認されました。

その半数近い6554棟の住宅被害が出ている新潟市西区では、地震から4週間が経った今も…

【桶屋美圭アナウンサー】
「駐車場も波打っていて、どこがどう水平なのかわかりません。建物が右に沈んでしまっています。こちらの駐車場もコンクリートが大きくめくれ上がっています。下から突き上げられたようにめくれ上がっています」

県道16号線沿いにあるタレカツ丼専門店「政家 新潟寺尾店」では…

【政家新潟寺尾店 島崎周司 店長】
「こちら店の入り口だが、こんな状況。駐車場が使えない状態」

従業員用の駐車場が隆起し、使用できない状態に。また、地震後断水も発生したため、新年の営業は当初の予定より遅い1月4日からとなりました。

営業はできているものの、地域には自宅が被災した人も多く、地震から4週間が経っても客足は戻っていないと言います。

【政家新潟寺尾店 島崎周司 店長】
「ここは地元のお客さんが多い。周りもすごいことになっているから、やはりなかなか心配で出られない。(その分客足も)離れちゃう」

一方、営業を再開できていない店舗もあります。

【桶屋美圭アナウンサー】
「焼き芋などを販売するこちらのお店も地震の影響で製造が困難な状況となったため、店舗営業をお休みすることを決断しました」

こちらの焼き芋専門店は坂井東にある1号店の建物が被災し、店舗内での加工が困難に。

5月ごろに新たな店舗での営業を再開する見込みですが、現在は別の飲食店の加工場を借りてサツマイモを加工し、ケーキ店などに届けていると言います。

液状化被害の大きかった地域の中でも、その被害の程度は様々…

営業を再開できた店舗と再開できていない店舗が混在していて、被害や営業後の状況などを踏まえたきめ細やかな支援が求められます。