薄力粉と強力粉、使い分けできてる? 日清製粉に聞いた『正しい使い方』に目からウロコ

スーパーマーケットなどの店に並んでいる小麦粉を見ると、『薄力小麦粉』と記載されたものと、『強力小麦粉』と記載されたものがあります。
みなさんは、この薄力と強力は何が違うのかご存じですか。また、どのように使い分ければいいのかも気になりますよね。
薄力粉と強力粉の違いについて、日清製粉グループの日清製粉株式会社(以下、日清製粉)に取材しました。
薄力粉と強力粉の違いについて、日清製粉にうかがったところ、このような回答がありました。
小麦粉は、小麦粉に含まれるたんぱく質であるグルテンの質と量や用途によって、強力粉、中力粉、薄力粉に分類されています。
日清製粉によると、強力粉はたんぱく質を多く含んだ、硬質小麦を主原料にした小麦粉。薄力粉は、たんぱく質が少ない軟質小麦を主原料にした小麦粉だといいます。
中力粉はその中間で、たんぱく質を中程度含んだ小麦を主原料にした小麦粉とのこと。
それぞれどんな用途で使用されるのかを聞いたところ、「強力粉はパンなど、中力粉はうどんなどに使われます。また、薄力粉はお菓子などの用途に適しています」と回答がありました。
強力、薄力とそれぞれに特性や適性が異なるため、例えば、薄力粉がない時に強力粉を使うなど、代わりとして使うことはお勧めできないそうです。
薄力粉と強力粉などの小麦粉は、どのようにして保存するのが適切なのでしょうか。日清製粉にアドバイスをうかがったところ、以下の回答がありました。
直射日光が当たらず、極端に高温や湿気がたまりやすい場所でなければ、真夏でも常温での保管ができます。
冷蔵庫での保管は、結露による固まりやカビの発生、冷蔵庫内のにおいが移ってしまうことがあるので、お勧めしていません。
また、開封後は湿気や虫害、においの移りを防ぐために、しっかり開け口を閉めます。
チャック付きやボトル入りでないものは密閉できる容器に入れ、できるだけ早めに使い切ってください。
そのほか、賞味期限については「未開封の状態で、強力粉は製造後6か月、薄力粉、中力粉は1年」とのこと。購入後もできるだけ早く使うようにしたいですね。
※写真はイメージ
何かと使う機会が多い食材である、薄力粉と強力粉。「今まで適当に使っていた…」という人もいるかもしれませんね。
この機会にしっかりと用途や使い方のポイント、適切な保管方法を覚えて、上手に活用しましょう!
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]