凍った湖の写真 真ん中をよく見ると…? 「とても美しい」「助けてくれてありがとう」

自然界で暮らす多くの野生動物にとって、寒さが厳しい冬はつらい季節といえるでしょう。
冬は食べ物が獲れなくなるだけでなく、あらゆるところに命の危険があるからです。
アメリカのアイオワ州で自然と野生動物を管理する『ライト郡自然保護協会』に、「白鳥が氷の上で立ち往生している」という連絡がありました。
凍ったコーネリア湖の真ん中で、1羽の白鳥が動けなくなっていたのです。
『ライト郡自然保護協会』の職員たちはすぐに、その白鳥を救助するための計画を立て始めました。
そして職員がロープと氷を砕くためのアイスチッパーをもって、白鳥がいるところまで進みます。
白鳥は生きていて、体の3か所が氷に貼り付いていましたが、羽と脚は無事だったそう。
保護された白鳥は暖かい場所で、水と食べ物を与えられました。
幸い、白鳥は無事でしたが、この時点ではまだ安心はできませんでした。
『ライト郡自然保護協会』のFacebookの投稿には「朝になって生きていれば、白鳥たちの『スパ』に移す予定です」というひと言が…。
そして翌朝更新された投稿には、元気そうな白鳥の写真とともに「私は生きています。これから新しい友達に会いにいくところです」という言葉が添えられていました!
白鳥は、野生に帰すことができない水鳥たちが暮らす保護施設で世話をされるとのこと。
施設に到着すると、白鳥は元気に水に飛び込んで、早速ほかの白鳥たちと仲よくなっていたそうです。
これらの投稿には、「とても美しい白鳥だ」「助けてくれてありがとう」「元気になってほしい」などの声が寄せられました。
仲間がいない湖の真ん中で、ひとりぼっちで動けなくなっていた白鳥は、どんなに心細かったことでしょう。
手遅れになる前に、優しい人たちに助けてもらえてよかったですね。
[文・構成/grape編集部]