世界一の人口14億人は「巨大なマーケット」か 成長率が急上昇するインド経済 「州ごとに格差」ジェトロ調査担当者が市場の実態を解説

●沖縄タイムス海外視察団 【インド・ニューデリー=國吉匠】インドを訪れている沖縄タイムス社海外市場視察団は29日、日本貿易振興機構(ジェトロ)ニューデリー事務所調査担当の広木拓氏からインドの経済情勢の説明を受けた。 広木氏は国内総生産(GDP)の成長率は急上昇しており、コロナ禍からV字回復していると強調。一方、世界一の人口14億人は「巨大なマーケット」として捉えられないとの意見があると指摘した。 州ごとの1人当たりGDPは650~6千ドルと約10倍の差があるとし「農村部から都市部へ出稼ぎに訪れるなど格差がある。平均所得水準は2150ドルで日本の1970年代ごろと同等だ」と話した。 視察団から業種ごとのインドでの景気状況や先行きに関する質問などがあった。 視察団は同日午後、第1次世界大戦の戦死者を弔うモニュメント「インド門」や世界遺産「クトゥブ・ミナール」なども見学した。世界一の人口14億人は「巨大なマーケット」か 成長率が急上昇…の画像はこちら >>