香取市立小見川中央小学校(島石耕治校長、児童497人)は、創立150周年を来年迎えるに当たり、4種類のマスコットキャラクターを作成した。モチーフは校庭にそびえる同校のシンボル「くすの木」や近くを流れる「黒部川」。児童らが考えたアイデアを基に、卒業生の絵本作家、たかはしまいまいさんがデザインした。記念式典などの学校行事で使用する。
同校は、たかはしさんから自著の昆虫の絵本をプレゼントされるなど交流があったことから、キャラクター制作で協力を依頼。児童会が「学校の良さやイメージ」「キャラのモチーフにしたいもの」を全校児童にアンケートしたところ、くすの木と黒部川をモチーフにすることが決まった。
たかはしさんから送られてきたキャラクターのイラストは4種類。当初は1種類に絞る予定だったが、それぞれタイプが異なり良さがあったことから、全てを採用することに。名前は児童を優しく見守る「くすじい」、妖精「くすりん」、正義のヒーロー「くすたろう」、フナのアクセサリーを付けた「くろべひめ」に決定。全校児童や学校関係者の投票で命名し、設定は児童らが考えた。
児童会長の相川絢さん(12)は「これからも残り続けるキャラクターを考えるのは責任を感じたが、自分たちで作れたので達成感がある」と笑顔で話した。
同校は、1874(明治7)年に第1大学区第34番中学区第1番小学として児童172人で開校し、「小見川学校」と称した。翌75年に現在地の小見川村館(小見川藩陣屋跡中央小学校)に移転。2024年3月9日に150周年を迎える。