鋸南に春の訪れ 早咲き「頼朝桜」開花 4月まで“桜のリレー”

日本一の桜の名所を目指す鋸南町で1日、町役場本庁舎前の頼朝桜(河津桜)が5輪以上咲き、町が開花を宣言した。昨年よりも6日遅いが、町内では、頼朝桜を皮切りにソメイヨシノやしだれ桜など開花時期の異なる多様な品種が次々と咲き誇る“桜のリレー”が4月まで楽しめる。
静岡県河津町から早咲き品種のこの河津桜を譲り受けた鋸南町では、戦いに敗れた源頼朝が町内の竜島海岸に上陸し、再起を図ったとされる史実にちなみ、河津桜を「頼朝桜」と呼ぶ。町内各所に約1万4千本が植えられ、特に保田川沿いや佐久間ダム公園周辺は名所となっている。
10日からは「頼朝桜まつり」がスタート。3月10日までの期間中、佐久間ダム公園のお花見広場に竹灯籠を設置し、頼朝桜をライトアップする。町地域振興課の担当者は「保田川沿いや佐久間ダム公園、佐久間川沿いなどを散策し、きれいな桜を見てリフレッシュしてほしい」と話している。