消毒薬の成分検出で飛騨牛の輸出が停止された問題 原因は岐阜県職員の洗剤の洗い残し

1月16日、飛騨牛をEUに輸出する際のモニタリング検査で、検体の一部から消毒薬の成分が検出され、輸出が停止された問題。岐阜県は3日、成分検出の原因が県職員による洗剤の洗い残しが原因だったと明らかにしました。
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この問題は1月16日、岐阜県内の農場で飼育された飛騨牛に対し自主的に行ったモニタリング検査で、検体の一つからEUの残留基準値を超える消毒薬の成分が検出されたものです。これを受け、岐阜県内134の農場から出荷する飛騨牛の輸出がEU向けは一時停止となり、それ以外の地域向けの輸出は一時的に自粛していました。また成分が検出された飼育農場では国内向けのの出荷も停止していました。県は3日会見を開き、消毒薬の成分が検出された原因について明らかにしました。それによりますとモニタリング検査の際、岐阜県の飛騨食肉衛生検査所の職員が検体を解体したときに使用したナイフやまな板などに洗剤の洗い残しがあったということです。岐阜県は、原因が判明し再発防止策を講じたとして3日付けで輸出や国内向けの出荷を再開し、出荷の一時停止や自粛を余儀なくされた農場への補償については農場関係者らの意向を伺い、適切に対応したいとしています。