物理研究者と大学職員の夫婦、その親族が「児童ポルノ検索サイト」で広告収入1億円超の荒稼ぎ

物理学研究者の夫と大学職員の妻が姉夫婦と共謀。運営するエロ動画検索サイトで「世界最大の収録数」をうたい、1億円以上の広告収入を稼ぎ出していた。
自身が管理運営するサイトに、女児の全裸動画を閲覧できるURLを掲載したとして、自称物理学研究者の劉致岑こと柴田淳(50)、妻で大学職員の真紀子(47)、電力関係会社役員の束駿(61)、妻でパートの千絵(59)ら4容疑者が先月31日までに、児童買春・ポルノ禁止法違反などの疑いで、岐阜、愛知両県警合同捜査本部に逮捕された。
グループは無料のアダルト専門の動画検索エンジンサイト「AV4.us」(現在は閉鎖)に無修正の全裸の女児が写った海外のアダルトサイトのリンクを貼り付け、不特定多数が児童ポルノ動画を閲覧できる状態にしていた。
2015年、柴田容疑者が無料の検索サイトを開設し、世界中のアダルトサイトのリンクやバナーを掲載して宣伝。閲覧数に応じて報酬が支払われる「アフィリエイト広告」で多額の収入を得ていた。
4人は親族で柴田容疑者は千絵容疑者の実弟にあたる。「物理系の研究をしていて、論文も書いている」と話しているという。
「グループは国内外で公開されているエロサイトをチェックし、そのURLを運営するサイトに貼り付け、クリックすればサイトに飛べるようにしていた。あくまでリンクをサイトに転載するだけで、『製造』には関わっていません。検索サイトには常時、複数のリンクが貼ってあり、児童ポルノだけでなく、世界中のさまざまな分野のエロ動画を閲覧できるようになっていた。ジャンルが豊富で無料で利用できることから、マニアには人気だった」(捜査事情通)
21年9月、岐阜県警が児童ポルノ所持容疑で検挙した男から入手先を聞いたところ、「AV4.usからダウンロードしました」と話したことから、サイトの存在が判明。昨年2月、県警がサーバーなどを押収後、サイトは閉鎖された。県警は1年以上かけて押収物の解析を続けていた。
児童ポルノは世界中にマーケットがあり、成人ポルノの数十倍の金額で取引されている。売買に拍車をかけマーケットを巨大化させたのが、購入者や出品者を児童ポルノサイトに誘い込むアフィリエイト広告だった。
児童ポルノを探し出し、紹介、拡散させるだけで荒稼ぎとは、まさに濡れ手で粟の商売だ。