「条例違反です。エスカレーターは立ち止まって」AIが検知し警報音とアナウンス “エスカレーター歩かないで条例”施行の名古屋市で実証実験

エスカレーターでの事故をなくすため、名古屋市は去年10月からエスカレーターに立ち止まって乗ることを義務付ける条例を施行しました。罰則規定のないこの条例がどこまで定着するか、カギを握るのは「AI」です。
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名古屋の地下鉄 伏見駅。こんな光景が当たり前になりつつあります。(吉田駿平記者)「エスカレーターに2列で、人が立ち止まって乗っています」
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これまでは左側に立ち止まり右側は歩くのが名古屋の常識。しかし去年10月、事故を防止のため立ち止まって乗ることが条例で義務付けられ、名古屋市が5日発表した調査結果では、エスカレーターで歩く人の割合は、条例施行前の15.6%から7.3%まで減りました。
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その一方で。(利用者)「朝に急いで走っていく人はいる」「右側に立つというより、左側に立つように意識的にしている」Q右側に立つのは?「いままで歩いている人多かったから、右側に立ってると後ろから『早く行けよ』みたいな人がいたら気まずい」どうすればエスカレーターで歩いたり、右側をあけたりする習慣を断ち切ることができるか、名古屋市はAI=人工知能を使った実証実験を始めました。
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(来栖川電算 山口陽平取締役)「(センサーで)撮影すると3次元に。3次元的なAIで物体や人物を検出するのは、最近できてきた技術」
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名古屋工業大学発のベンチャー企業が開発したAIを搭載したセンサーが、エスカレーター上の人の動きを検知します。歩く人がいると…。(アナウンス)「(警報音)条例違反です。エスカレーターは立ち止まってご利用ください」スピーカーで注意喚起する仕組みです。右側があいている場合は。(アナウンス)「片側があいています。2列で立ち止まってご利用ください」
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(名古屋市消費生活課 渡邉弥里さん)「かなり(エスカレーターで)歩く人は減ってきたが、他の自治体では、条例ができて1年後に元に戻ってしまったケースも。AIや先進技術を活用して(人手を)省力化しながら効果を上げていければ」
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注意喚起とはいえ、かなりインパクトが強いこの音声については。(名古屋市消費生活課 渡邉弥里さん)「いまは音も大きいし、文言も強いが(今後)小さくても効果があれば、音声を下げても…」
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名古屋市は2月いっぱい伏見駅で実証実験を行い、今後、場所を広げるかどうか検討するということです。