首里城復元で大龍柱の素材となる沖縄・与那国島産の細粒砂岩「フルシ」の搬出を祝い、輸送中の航海安全などを願う記念行事が25日、与那国町久部良で開かれた。首里城復興の機運を高めようと、町が初めて企画した。9トン、8・8トン、6・5トンの三つのフルシがお披露目され、与那国民俗芸能伝承保存会が「木遣唄と踊り」などを通して喜びを表現した。
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糸数健一町長は「復元にはフルシが必要不可欠。町としても1日も早い復元に協力したいと提供を決めた」と強調した。
町民がフルシに触れる機会もあり、「パワーを感じた」「復元に貢献できると思うと誇りだ」など歓喜の声が上がった。久部良小1年の高橋龍志さん(7)は「とても硬い石だったのでとても強い竜になるはず。首里城で早く見たい」と声を弾ませた。
(八重山支局・粟国祥輔)