落花生の魅力を若者にも発信 旭にブランドショップ誕生 カフェスペースで飲食、新メニューも提供

落花生の加工・販売業を営むセガワ(旭市)は4日、県産落花生の自社製品やフードメニューを直売する「Bocchi concept shop(ボッチコンセプトショップ)」をグランドオープンした。「千葉の落花生の魅力を伝えたい」との願いを込め、若者も意識した店構えや品ぞろえ。金・土・日曜と祝日に営業する。
落花生の廃棄を減らす自社施設(同市神宮寺)の一角に開設した。平屋の2棟が並び、1棟で販売し、もう1棟のカフェスペースで飲食できる。屋外にベンチもある。自社ブランド「Bocchi」のなめらかピーナツペーストなど自社商品を直売。ペーストと砕いた落花生をまぶしたソフトクリームなど新メニューも提供する。店内の壁には福祉作業所などが手むきに協力した落花生の殻を練り込んでいる。
この日は落花生に親しむ体験イベントもあり、大勢の来場者でにぎわった。同社代表の加瀬宏行さん(42)は「殻付き落花生を食べたことがない若い人もいると思う。ショップで楽しんでもらい、今の子どもたちが大きくなった時に『千葉の落花生はおいしい』と言ってもらえるよう頑張りたい」と力を込めた。
通常営業は9日から。営業時間は金・土曜は午前10時~午後6時、日曜と祝日は午前10時~午後5時。
1946年創業の同社は2015年に「Bocchi」を立ち上げ、ピーナツのペーストや蜜煮などを商品化。畑での栽培、催しも通じて落花生の魅力発信や産地活性化を図っている。