ANA系新航空「AirJapan」機内初公開! 「普通のLCCとは違う」→マジかも!? な超独自仕様とは

ちょっとこれはコスパいいぞ?
2024年2月9日に就航を予定しているANA(全日空)グループの新たな航空会社「AirJapan」。その機内の様子が6日、報道陣に初公開されています。「LCCとフルサービス両方の良いところをあわせた新しいビジネスモデル」を掲げる同社ですが、どのような客室を持っているのでしょうか。
ANA系新航空「AirJapan」機内初公開! 「普通のLC…の画像はこちら >>報道陣に公開されたAirJapan機(2024年2月6日、乗りものニュース編集部撮影)。
AirJapanの旅客機は、すでにANAグループで使用しているボーイング787-8を改修したものを使用します。初号機は「JA803A」です。客室はビジネスクラスなどを設けない1クラス構成で、324席仕様となります。機内は、同社特製のアロマの香りが広がります。
座席は、上位クラスの撤廃により、1席あたりのシートピッチ(座席の前後間隔)を確保。そのシートピッチは、一般的なエコノミークラスを上回るという32インチ(約81センチ)といいます。また、客室の一部にあったギャレー(簡易キッチン)が廃されているため、他社機と比べても広々とした機内空間を持つのも特徴です。各シートには、スマートフォンやタブレット端末を充電できるよう、Type-AおよびType-Cの2種類のUSBポートとタブレットホルダ一が設置されています。
機内のエンターテイメントサービスは機内Wi-Fiを用いて、自分のスマートフォンなどで映画やビデオプログラムを無料視聴するスタイルです。その一方で、座席の個人モニターの搭載はありません。しかしこのことで、座席下に個人モニター関連の機器を設置する必要がないため、スペック値以上に足元の広さを感じるのもポイントです。
なお、Wi-Fiを用いた一般的なインターネット通信やSNSなどは有料での提供になります。
同社のサービス内容は「最低限だけど安い」というLCC(格安航空会社)のような運賃設定から、追加料金を払うことで、食事やドリンクサービス、手荷物預けオプションなど、フルサービスキャリアと近しいサービスを受けられるのを強みとします。
機内食メニューは事前購入のものが13種類。「寿司ものがたり」(2000円)や「ふわとろ卵の炭火焼親子丼」(1600円)をはじめ和食中心のメニュー構成です。このほか、島根県産高級「めで鯛」茶漬け(1000円)や庭吟祥堂本舗 「稲庭うどん」(800円)をはじめ、軽食やスイーツなど当日購入ができる飲食メニューも50種類以上用意されます(ソウル線では提供のないメニューあり)。
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報道陣に公開されたAirJapan機。写真は峯口秀喜社長(2024年2月6日、乗りものニュース編集部撮影)。
また、AirJapanでは、ANA便に搭乗するCAが”二刀流”でAirJapan便の乗客に対応します。同社ではここも、一般的なLCCと差別化されたポイントであるとアピールしています。
同社の峯口秀喜社長は「エッジを効かせたサービスを持っているので、一度体験していただくとやみつきになっていただけるのでは」と話します。
AirJapanは2月にデビュー路線となる成田~バンコク線、ついで成田~ソウル(仁川)線を、4月より成田~シンガポールを開設予定で、今後もインバウンド(訪日旅行者)をメインターゲットに、アジア方面を中心にネットワークを拡充していくとみられます。
なお峯口社長によると、現在のところ、2月のバンコク線はほぼ満席、ソウル線も8割程度の予約率を獲得しているとのことです。