若狭勝弁護士 ガーシー被告への懲役4年の求刑は「妥当」も「懲役3年、執行猶予5年になる可能性が高い」

YouTubeで俳優の綾野剛(42)らを脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)など5つの罪に問われた元参院議員のガーシーこと東谷義和被告(52)の第4回公判が8日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役4年を求刑した。弁護側は執行猶予付き判決を求め、結審した。
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元東京地検特捜部副部長・若狭勝弁護士は、ガーシー被告の判決の見通しについて「懲役3年、執行猶予5年になる可能性が高い」と予測し、「懲役4年の求刑は妥当です。常習的脅迫は名誉毀損(きそん)などと比較すれば、常軌を逸しているので」と話した。
判決を左右するポイントは「ガーシー被告がもう二度と同じことをしないかどうかの本気度を、裁判所がどのように考えているかです」と指摘した。「被告は謝罪の言葉を述べていますが、裁判所が『脅迫を繰り返す可能性が高い』と判断すれば懲役2年6月程度の実刑になる」と説明した。
告発動画を踏まえ、ガーシー被告が社会に及ぼした影響は「かなり大きい」と述べた若狭氏。「動画で知名度を上げ、国会議員にもなり、その後はドバイに逃亡しました。国会議員たるものが、国民の信頼の下、どういった行動を取るべきなのか、今一度、考え直す必要があるでしょう」との見解を示した。