デート相手共有サイトで個人情報をさらされた男性 「オンライン…の画像はこちら >>
SNSのデート相手情報共有コミュニティ内で、否定的な意見を顔写真入りで書き込まれてしまったアメリカ人男性。「オンラインハラスメントだ」と訴え、損害賠償を求める訴訟を起こした。『Today.com』『New York Post』などが伝えている。
2023年12月、アメリカ・シカゴ在住の男性(32)は、SNSのあるサイト上に自身の個人情報が掲載されているのに気付いた。
そこには、男性の名前と顔写真が投稿されており、「サイコパス」「粘着質」「セックスした後に連絡が取れなくなった」など、複数の女性から否定的なコメントが書き込まれていた。
このサイトはデートした相手の情報をシェアするもので、女性が騙されたり悲しい思いをしないように守ることを目的としている。会員登録をすれば、誰でも情報の書き込みが可能だ。
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コメントを書き込んだ女性の一人であるAは本名を使っていたため、すぐに分かった。男性はAに連絡を取って「削除依頼」したところ、Aは了承してコメントを削除した。しかし数日後、Aは匿名で男性の情報を同サイトに再び投稿したのだ。
男性の訴えでは、Aの投稿内容は真実ではないという。2023年の中旬頃、男性はオーガニック系のイベントでAと初めて出会い、その日のうちに双方合意の上で性行為におよんだ。
その後も何度か目立たない場所でデートしたが、交際する関係までには発展しなかったというのが真相だそうだ。
埒が明かないと感じた男性は、SNSの相談窓口に連絡を入れて、自分に関する投稿をすべて削除するよう依頼したが、対応を拒否された。
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SNSでは偽情報が掲載されたまま、男性は評判を損なっただけでなく、顔写真や本名も公開され、プライバシーまでも侵害されてしまった。精神的苦痛を受けた男性は、弁護士委任して訴訟の準備を進めていった。
11日、男性は「嘘と誹謗中傷によりオンラインハラスメントを受けた」として、コメントを投稿した女性たちに加え、SNSおよびその親会社など複数の関連企業に対し、慰謝料などを含む賠償金約1,100万円の支払いを求める訴訟を提起した。
訴訟は受理されたそうで、近日中に裁判が開かれる予定だ。
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訴訟のニュースが報じられると、ネット上では「反省するどころか、お金を要求する男。救いようがない」「誹謗中傷ではなく真実なのに」「女性を性の道具としか見ないような、やり逃げ男は絶対に許しません」などと、男性を批判する声が集まった。
一方で、「顔と本名をさらすのはやりすぎだと思う」「いくら男性が悪くても、ネット上で集団いじめは良くない」「私人逮捕系に近い」「やり逃げが罪なのかを問う裁判になりそう」などと、同情的な声も聞かれた。