柏駅前に送迎保育拠点 3月18日開所 市内3園に対応へ 子育て世帯の負担軽減

柏市は、柏駅前で整備を進めている「子ども・子育て支援複合施設」について、市内初となる駅前送迎保育ステーションを3月18日に開所すると発表した。市内の保育施設3園が同ステーションを送迎拠点にし、園児を各園へ送り届けるサテライト方式で運用する。保護者が園に直接行かなくても、利便性の高い駅前で子どもを預けたり迎えたりでき、子育て世帯の負担軽減につながる。市は今後、他の駅前での開設も検討する。
子ども・子育て支援複合施設は、2016年に閉館した柏駅東口の旧そごう柏店アネックス館(6階建て)を市が賃借し、子育てに関する施策を集約化するため整備している。同ステーションが開所すれば、施設内に入居予定の機能として第1弾となる。
同ステーションのシステムは、サービスを利用する園が保育職員をステーションに配置。午前7~9時に園児を引き受け、午後4~7時に保護者に引き渡す。園児は昼間、それぞれの園にバスで送ってすごす。
市は3園の利用を想定しており、現時点で認定こども園2園の利用が決まり、もう1園を募集している。
月~土曜日に対応し、サービスを利用できる園児の年齢は3~5歳児。月額利用料は千円で、午後6時以降の利用は1回当たり100円の延長料金が発生する。駅利用者や駅周辺居住者を想定し、駐車場は確保していない。
サービス導入の背景は、柏駅周辺で新たに保育所や認定こども園を開設するスペース確保が困難で、小規模認可保育事業所に入所できなくなる3歳以降の受け皿が見つからない世帯も多いことなど。
市では「保護者と園側が接する機会を確保するとともに、園児がバスに乗車する時間が長くならないよう考えた」と同サービスの意義を強調している。