カメラが捉えた“遭難者救助の瞬間” 新潟の雪山で遭難・救助要請相次ぐ 命の危険伴う救助活動

新潟県内では今シーズン、バックカントリースキーやスキー場のコース外滑走による遭難が多く発生し、雪山での救助要請が相次いでいます。遭難者を救助する瞬間を県警航空隊のカメラが捉えていました。

旋回しながらゆっくりと山の斜面に近づく県警の救助隊員。

目の前には、緑色のウェアを着た男性が雪の中で立ち尽くしています。救助を待っていたのは石川県金沢市に住む50代の男性です。

男性はバックカントリーのスノーボードをしようと、2月11日午前7時ごろから1人で登山を開始。

しかし、正午すぎに魚沼市の大岳と守門岳の間の道中で滑落し、自力で上がることができずに警察に救助を要請していました。

【救助を要請した男性】
「これ背負ったほうがいいですか」

【救助隊員】
「背負わなくていいよ。雪崩がくるかも知れないから。もしかしたら、ボードとカバンは置いていくかも知れない」

天気が良いタイミングを狙って行われるヘリでの救助活動。危険を伴う場面も少なくありません。

県警のヘリによって救助された男性は命に別条はありませんでした。

県警によりますと、今年に入って2月13日までに12件・19人の救助要請があったと言うことです。

警察はバックカントリーをする際は、無理な計画を立てないことや山は天気が急変しやすいため、気象情報を十分確認することなどを呼びかけています。