子育てしやすい住宅を普及しようと、新潟県が約1億6千万円を充てる「にいがた安心こむすび住宅推進事業」。子育てしやすい住宅とは?子育て世代の反応も取材しました。
【松村道子キャスター】
「子育て世代の住まいを応援するという観点から、県が着目したのが、空き家をリノベーションした住宅です」
こちらは、子育て世帯をイメージし、リノベーションした住宅。築38年の住宅はもともと5部屋ありましたが、広々と生活できるよう3部屋に改装しています。
【テッドホームズ 近藤卓 統括部長】
「廊下もなるべくなくしてリビングとつなげて、大きいLDKを作っている」
県は、子育てしやすい住宅の普及促進のため、県が示す基準に適合した「空き家のリノベーション」を行い、子育て世帯に販売する事業者に対し、最大300万円を補助します。
子育てしやすい住宅とはどういったものなのでしょうか?
【テッドホームズ 近藤卓 統括部長】
「お母さんがキッチンに立つときでも、正面にカウンターがあるので、お子さんが勉強するときもカウンターで勉強しても大丈夫ですし…階段の部分やリビングスペースもキッチンに立ちながら、すべて見渡せる形の設計になっている」
県は補助金に該当する「にいがた安心こむすび住宅」について、家族のふれあいが持てることや、家事負担の軽減などの基準を設定しています。新築に比べ7~8割の価格で購入できるというリノベーション住宅は、資材が高騰する中、注目度が高まっているということです。
【テッドホームズ 近藤卓 統括部長】
「我々は物件を仕入れてリフォームをして再販という形でやっているが、補助が出るとなると空き家物件も仕入れやすくなるし、工事も資金的な意味でしやすくなる」
事業者に300万円を補助することで、空き家問題の解消とともに、子育て世代がマイホームを手にしやすくなるという施策。子育て真っ最中の親に話を聞くと…
【子育て中の親】
「いいと思う」
「(新潟に)住みやすい環境になればいい」
「きれいだし住みやすそうだし、お金をそういうふうに援助して頂けるのであれば考えるかなと思う」
マイホーム支援を歓迎する一方で…
【子育て中の親】
「オムツ代の出費が家の分と保育園の分だと、そこ(の出費)が一番おおきい。日々の生活の方が、今考えるとそっちの方が助かると思う」