新潟県は「地域産業を支える人材の確保」にも力を入れます。外国人材も期待を寄せる一つです。その現場を取材しました。
【すずらんの園 杵渕和美施設長】
「介護の世界に足を踏み入れようという方は年々少なくなっていて外国の若い方が入ってきてくれればありがたいなと」
こう話すのは見附市にある高齢者福祉施設すずらんの園の杵渕和美施設長です。
人材不足を解消しようとすずらんの園では2021年から外国人の受け入れを開始。
2人のベトナム人が働いています。
【ファムティ・ズンさん】
「お金を稼ぐことで家族の生活を手伝いたかった」
その1人ファムティ・ズンさんはすずらんの園と県内の専門学校の支援を受け介護福祉士の資格を取得しました。
【ファムティ・ズンさん】
「環境はいいかな。職員が親切」
外国人材の需要が高まる一方、課題もあると話します。
【すずらんの園 杵渕和美 施設長】
「日本語もゼロから介護の勉強もゼロからというところで外国人の方を受け入れるとなると、やはり施設の負担」
ズンさんは来日後、広島で日本語学校に通っていて、施設では重要な戦力となっていますがそれでも言葉の壁を感じることもあるようです。
【ファムティ・ズンさん】
「日本人は話すのが早いちょっと聞き取れないこともある」
こうした現場の感じる課題の解決やニーズの反映につなげるため県は介護施設などと受入調整機関のマッチングを支援する事業に4200万円あまりを計上。
外国人材の確保につなげる考えです。ただ現場からは就労後も継続して日本語を学べる制度など息の長い支援を求める声が上がります。
【すずらんの園 杵渕和美 施設長】
「しっかりとした教育がなされる制度を公的なところで確保していただくなり、研修制度として確立できれば介護の人材確保という観点でも非常にありがたい」