余ったお肉を冷凍保存すると便利ですが、解凍する際はどうしていますか。電子レンジを使うと早く解凍できますが、どうしてもドリップが出てしまいます。お肉のおいしさを逃がさないためにはどうすればいいのでしょう。
冷凍保存しておいたお肉を急いで解凍する場合、ドリップをなるべく出さずに冷凍肉を短時間で解凍する方法を紹介しているのは、冷凍食品でおなじみの「ニチレイフーズ」の公式サイトです。
ニチレイフーズによると、時短で解凍するおすすめの方法は「流水解凍」だそうです。
冷凍肉を保存袋のままボウルに入れて、水を入れたペットボトルを重しとしてのせ、「冷水」を流しながら解凍する方法です。
コツは、重しでお肉が浮いてこないように水中に沈め、水の対流にさらすことです。解凍時間の目安は、100gの肉で約5~7分ですが、気温の低い時期は水温も低いため、様子を見ながら行いましょう。
もっと解凍時間を早めたい場合は「ぬるま湯」で行う方法もあります。
方法は、保存袋に入った冷凍肉をボウルに入れ約35~40℃のぬるま湯で流し、時々上下を返して両側を同じように解凍させます。解凍時間の目安は、100gで約3~4分です。
この方法は解凍を早める分、多少ドリップは出てしまうようです。
ニチレイフーズの公式サイトでは、ドリップが出た時の対処法も紹介しているので参考にしてください。
解凍時に出たドリップをそのままにすると、料理が水っぽくなったり、アクや臭みの元になったりします。ペーパータオルでよくふき取ってから料理に使いましょう。
ニチレイフーズ公式サイト ーより引用
冷凍肉が厚さ1㎝以下と薄い場合は、アルミの熱伝導率の高さを利用して解凍する「鍋底サンドイッチ法」という方法で解凍するといいそうです。
アルミタイプの鍋やフライパンを2つ用意し、それぞれの底で冷凍肉を挟みます。上の鍋には30~35℃のぬるま湯を入れておきます。途中でお肉を一度ひっくり返してください。1㎝以下で冷凍保存したひき肉や薄切り肉であれば、約4~5分で解凍できます。
冷凍肉が平らではなくうまく挟めない場合は、タオルをぬるま湯で濡らして冷凍肉を包むと安定感が出ます。
冷凍肉のドリップを抑えながら時短で解凍する方法を紹介しました。ドリップには水分や栄養分だけでなくうまみ成分も含まれています。ドリップが多く出ると品質にも影響を与えるため、紹介した解凍方法を参考にしてできるだけドリップを出さないようにしましょう。
[文・構成/grape編集部]