「納税アホらしくなる」“確定申告”来ているのに… 裏金問題めぐり政治家へ不満の声【新潟】

2月16日に始まった確定申告。今年は自民党の裏金問題をめぐり、納税者からは不満の声が上がっています。実際に納税に訪れた人はどのように感じているのか声を聞きました。

【立憲民主党 江田憲司 議員】
「この裏金問題で何千万ももらって税金を払わなくていい。本当に税金一揆が起こりますよ」

16日、野党が脱税にあたると批判したのは自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題です。

【真保恵理アナウンサー】
「自民党の裏金問題。実際に街の人はどのように感じているのでしょうか?」

【街の人(70代)】
「毎日テレビを見ていて、甘いというか、ふざけるなよと言いたい。本当に」

【街の人(60代)】
Q.納得いかない部分は
「いっぱいある。明細は出さなくてもいいとか、それが納得いかない」

こうした声が上がる中、16日に始まったのが確定申告です。19日、確定申告に訪れたという人たちからも怒りの声が上がります。

【確定申告に訪れた人(60代)】
「そもそもやり方が汚い。我々はしっかり、こうやって確定申告に来ている者から言わせれば」

【確定申告に訪れた人(70代)】
「ちゃんと、きょうみたいに確定申告に来ているわけだから、政治家の方はお金の使い道をきちんとしてもらいたい」

【確定申告に訪れた人(50代)】
「正しく納税している人がアホらしくなると思う。(政治家も)ちゃんと納税してほしいと思う」

さらに国会ではSNSへのこんな投稿が取り上げられました。

【立憲民主党 中谷一馬 衆院議員】
「SNSのXに、確定申告書に収入金額や所得金額等の記載欄に不明と記載して、これで確定申告を終わったとするポストが大変反響を呼んでおりまして」

10日、SNSに投稿されたのは、収入・所得などの記入欄のほぼすべてが「不明」とだけ書かれた確定申告書。

一方、こちらは裏金問題を受けて萩生田前政調会長が訂正し、提出した政治資金収支報告書です。しかし、収入総額や不明支出総額も不明。

先ほどの確定申告書はこうした政治資金収支報告書を揶揄したものと見られます。

ただ…実際にこのような確定申告をするとどうなるのでしょうか?

【国税庁の担当者】
「納税者に対して電話や文書により申告内容の確認および自主的な見直し、依頼をさせていただく」

【立憲民主党 中谷一馬 衆院議員】
「要するに、国民に対してはしっかりと厳しく対応するということなんですね」

国民の不満をよそに岸田首相はこう呼びかけますが…

【岸田首相】
「確定申告において、それぞれの納税者の皆様方に法令にのっとり適切に申告納税を行っていただくようお願いを申し上げたい」

まずは政治家が疑惑をもたれることのないよう、法改正も含め体制を整備することが求められます。