「人手不足」中日キャンプ事業を受託しない観光協会 沖縄・北谷町が補助金692万円を打ち切り

沖縄県北谷町が町の観光振興を担う北谷町観光協会(屋比久里美会長)への運営補助金692万円を2023年度から打ち切る方針であることが22日、分かった。町は「組織としてのガバナンスに疑問がある」として新年度の一般会計予算案に補助金を計上していない。協会は運営資金の不足で「業務継続が困難」とし、町に補助金支出を求めている。
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町観光課によると、協会にはこれまで観光イベントやプロ野球中日ドラゴンズのキャンプ受け入れ事業を依頼していたが、人員不足を理由に事業継続が困難として数年前から受託しなかったという。
昨年11月、協会は町に観光プロモーション事業や運営補助の増額を見込んだ約1億2千万円の23年度予算案を提出。だが、町は事業計画が明確でなく、組織内で計画に意見の相違があるなど不安定な運営体制を指摘。町の担当者は「公金である補助金を支出する団体として公平性や信頼性が担保できない」と話した。
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来年度の補助金が打ち切られた場合は3月末で会長と事務局長が退任する方針。運営費には繰越金約500万円を充て、町議会6月定例会で補正予算による補助金計上に向けて町と協議する考えという。(中部報道部・砂川孫優)