国公立大学2次試験の前期日程が25日、全国の大学で始まり、千葉大学西千葉キャンパス(千葉市稲毛区)でも多くの受験生が入試に臨んだ。マスク着用や手指消毒をはじめとした感染防止策は、新型コロナウイルス5類移行に伴い受験生の判断に委ねた。
同大は情報・データサイエンス学部新設により来年度は計11学部となる。前期日程に11学部6633人が志願し、合計倍率は3・7倍。同日1時限目は約6260人が受験した。
厳しい寒さの中、コートやマフラーに身を包んだ受験生らは受験票を手に緊張した表情で会場に入った。工学部志望の男子学生(18)=千葉市緑区=は「あまり緊張してない。気合い十分超えて気合い六十分くらいある」と話し「絶対受かります」と笑顔を見せた。
教育学部志望の女子学生(18)=市川市=は県内の小中学校教諭が将来の夢。「お世話になった先生方のように自分もなりたい。そのために今まで自分がやってきたことを信じて頑張りたい」と力を込めた。
26日は医学、看護、教育の3学部の試験を行う。前期日程の合格発表は3月9日。昨年度はコロナに罹患した人の受験機会確保のため追試験を実施したが、コロナ5類移行に伴い今年度の実施予定はない。