うずら卵を詰まらせ小1年男児が死亡 医師に聞いた対処法「ろっ骨が折れてもいいから腹部を圧迫」

福岡県みやま市の小学校で、1年生の男子児童が給食の「うずらの卵」をのどに詰まらせて死亡しました。東海地方の皆さんはどう受け止めたのでしょうか。
(5歳児と0歳児の母親)「かわいそうだなと」(3歳児と0歳児の祖父)「やりきれないですね、気の毒というか…(うずらの卵は)気を付けていけなかったかも」(0歳児の祖母)「保育士をしていたので、その時は『よくカミカミしようね』と頻繁に声をかけて、全体を見回していた。近くで見ていても起こるものは起こる」
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消防などによりますと26日午後、福岡県みやま市の桜舞館(おうぶかん)小学校で小学1年の男子児童が「給食をのどに詰まらせて息ができない」と学校から通報がありました。男子児童は、ドクターヘリで病院に運ばれましたがその後、死亡が確認されました。
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みやま市教育委員会によりますと、給食中に児童が吐きそうなそぶりをしたため担任らが背中をたたくなどして吐かせようとしましたが、口から何も出せずその間に児童は自力で立っていられない状態になったということです。詰まらせたのは、給食の「みそおでん」に入っていた「うずらの卵」だと見られています。
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(みやま市・待鳥博人教育長)「私が報告を受けている範囲では、教職員はしっかり対応してくれたと捉えています」
このニュースについて、医療現場の受け止めは?(みわた小児科・三輪田博介院長)「小学校に入ると“むせる”という形で自分で反応するので、死亡に至るようなことは、印象としてはあまりない」
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では、小学校でそんな場面に遭遇した場合、教諭ら周りの大人たちが出来ることは改めてどんなことがあるのか伺いました。
(みわた小児科・三輪田博介院長)「お腹を精一杯の力で、ろっ骨が折れてもいいからひっぱりあげる。ろっ骨1本2本折れたって平気なので、何とか(異物を)出してやるという気持ちでやる」三輪田院長が言うように気道に異物が入った時、対処法の1つは腹部を圧迫する方法です。後ろから抱えて握りこぶしを作り、みぞおちとへその間にあてます。そして、もう一方の手でそのこぶしを握り手前上側に圧迫するように引き上げ、詰まったものを吐かせます。
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そして、この方法の前に手の平の付け根で、背中の肩甲骨の間を何度も力強くたたくことも効果があるとされています。119番通報をしつつ、行うことが大事です。
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消費者庁がまとめた、2014年から2019年までの6年間での食品の誤えんで窒息して死亡したケースは、14歳以下の子どもは80人。そのうち5歳以下が73人でした。特に乳幼児に多い誤えんによる窒息。救急の現場の医師に27日、大石邦彦アンカーマンが取材しました。
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(名古屋掖済会病院 救命救急センター・府川心壱朗医師)「気道の上に詰まってしまうと、全く肺に酸素が入らない状態になって、低酸素症で数分で心停止になることが考えられる。小児であれば大人よりも低酸素の許容される時間が短くリスクは高い」では、誤えん予防の対策としては?
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(名古屋掖済会病院 救命救急センター・府川心壱朗医師)「(小児の誤えんは)豆とかが多いが、そのサイズの物は切って出す。そのままのサイズで出さないのが大事」