長野の高原に佇むホテル 接客上手な『スタッフ』に「なんて有能」「守ってる」

疲れた時は、かわいい犬がお出迎えしてくれるだけで気持ちが和むものですよね。
本記事では、長野県下高井郡の志賀高原に佇む『西発哺(にしほっぽ)温泉ホテル』で、看板犬を務めるエマちゃんを紹介します。
エマちゃんは、楽天トラベルが開催する『2023年看板犬ランキング』で第4位にランクインしました。
自然豊かなで志賀高原で暮らすエマちゃん
エマちゃんは、2016年3月5日生まれの7歳の女の子。犬種はラフコリーで、『西発哺温泉ホテル』で7代目の看板犬を務めています。
同宿の関智恵子さんにうかがったところ、初代から5代目まではラフコリーの男の子で、名前も代々『ジュッピー』を襲名していたとのこと。
ちなみに、本記事で紹介するエマちゃんも2代目エマを襲名したため、同ホテルの看板犬としては7代目になります。
体重はみんな35kgほどだったそうですが、エマちゃんは21kg。これまでの看板犬と比較すると小柄です。
子犬の頃のエマちゃん
エマちゃんは、小さい頃はおてんばだったようです。
関さんによると「5歳頃まではジュッピー5世が一緒にいたので、いつも甘ったれでお兄ちゃんにはやりたい放題のわがまま娘でした」とのこと。
末っ子だったエマちゃんですが、その後、アンちゃんという犬がファミリーに参加します。
エマちゃんの妹分となったアンちゃん。同じくラフコリーの女の子で、2022年10月にお迎えして1歳半になりました。
アンちゃんが加わったことでエマちゃんの過ごし方にも変化が出ました。
関さんによれば、「妹分のアンが来てから、すっかりお姉さんになりました」とのこと。
エマちゃんはどんな性格の犬なのでしょうか。
関さんの話では、「エマは穏やかで優しくて人の気持ちに寄り添ってくれます。その場の空気を読めることもラフコリーゆえの性格です」とのこと。
もともと豊かな被毛が特徴のラフコリーですが、エマちゃんは普通よりもモフモフだそうです。モフモフの毛で寄り添ってくれると嬉しいですね。
また、関さんはエマちゃんについてこのように語ってくれました。
小さい子から大きい子までどんなワンちゃんにも優しいです。小さい犬に吠えられると、『ごめんなしゃい、わたち気配を消します』というように、こそこそ隠れてしまうことも。
最近は一緒に走るというより、そういうワンちゃんたちを静かに見守っているという感じです。
子犬にも優しいエマちゃんとアンちゃん
続けて関さんは、「人間のお子様にも泣かれると『わたちがそばへ行ってはいけないでしゅか?』といわんばかりに逃げてしまうことも…」と、いじらしい面があることも教えてくれました。
なでなでされているエマちゃん
エマちゃんは接客も素晴らしいそうで、関さんはこのように話してくれました。
知らないお客さまでも、そばで静かに寄り添っているのが大好きです。「触ってください」とそばに行き、体をスリスリ。時には、お客さまと一緒にお散歩させていただくこともあります。
アンはまだ若いので、はしゃぎすぎることがあります。そんな時にはエマはお姉ちゃんらしく「そんなに騒いじゃダメ!お客さまに失礼よ」とガウガウ怒ることもあるのです。
エマちゃんはアンちゃんの『教育係』も務めているのですね。
お眠なエマちゃん
ただ、シニア犬となった最近のエマちゃんは「7歳を過ぎてからは、お散歩よりも寝ているほうがいい時もあるようです」とのこと。
「その時は見習い中のアンが喜んで参ります」とのことで、姉妹でうまく接客をこなしているそうです。
接客上手なエマちゃんですが、写真を撮られることは苦手だそうで、スマホを向けると目をそらすかもしれないとのこと。ちょっとシャイな一面もあるのですね。
自然豊かな志賀高原に佇む『西発哺温泉ホテル』には、野生動物が近付くこともあります。しかし、エマちゃんはそれにもしっかり対応。
関さんは、「のんびりしているエマですが、番犬としての資質もしっかり兼ね備えています。山の動物、特に猿などが近くにいることを察すると、物凄い勢いで吠えています。攻撃性はないので、ある程度の距離まで追い払えば任務は終了です」と、エマちゃんの番犬ぶりをアピール。
ホテルの前に広がる美しい光景
関さんいわく、「知らない方が黙って通り過ぎていった時に吠えることもあります。でも、その方になでていただけば、すぐにデレデレ顔に!おすまし顔をしていても、実はものすごく甘えん坊です」とのこと。
「日常生活にモフモフ感が足らないな…」と感じたら、『西発哺温泉ホテル』に足を運んでエマちゃんに会ってみてはいかがでしょうか!
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]