建築職人育成校が開校 香取・旧府馬小跡 大工不足解消へ始動

香取市で閉校した旧市立府馬小学校の跡地を活用した新施設「Gauche FUMA(グーシュ府馬)」で26日、建築職人の育成学校「Japan Multi-Crafter Academy(JMCA)」の開校式が行われた。第1期の受講生4人が入校し、校舎の寮で1カ月寝泊まりしながら技術習得する。育成学校は新施設の“再活用第1弾”で、今後は障害者の就労支援事業所などの開所などを予定している。
グーシュ府馬は、市と土地・建物の貸付契約を結んだ建築会社「J forces one HOLDINGS」(富里市)と、建設会社「金井工業」(香取市)が共同で事業展開することになっており、建築職人の育成学校は、J社が担う。
同日の開校式で、J社の菅谷重貴社長は「衣食住の住まいを担う大事な仕事。皆さんと業界を明るくできるよう頑張っていく」とあいさつした。
1期生は、宮城県と埼玉県の建設業界で働く4人。水回りなどの技術を習得するため、校舎の寮で30日間寝泊まりしながら実技や座学、香取市周辺の現場で研修を受ける。現状の技能に、新たな技能を加えることで大工など職人不足の解消につながるという。
宮城県から参加した受講生の高橋州さんは「一生懸命勉強して技術を身に付けたい」と意気込んだ。
グーシュ府馬では、J社が今後、障害者の就労支援事業、地域交流の場として地域住民が利用できるカフェや食堂の飲食事業などを展開するほか、金井工業が校庭でレクリエーション施設整備などを計画している。
建築職人の育成学校の2期生は4月1日に入校予定。入学などの問い合わせはJ社(電話)0476(91)1141。