日経平均株価上昇に3つの要因 新潟県内経済にも好影響!? 証券会社に問い合わせも相次ぐ

連日、史上最高値を更新していた日経平均株価。県内の証券会社にも問い合わせが相次いでいて担当者も期待感をにじませています。

東京株式市場で2月22日、34年ぶりに史上最高値を更新し、3万9000円台をつけた日経平均株価。28日は4営業日ぶりに値下がりとなりましたが、27日までの3営業日連続で最高値を更新し、注目が高まっています。

こうした中、新潟県長岡市の証券会社にも問い合わせが相次いでいると言います。

【岡三にいがた証券 橋本貢浩 エクイティ情報部長】
「今年に入ってから徐々に、今まで取引していなかったんですけど、ちょっと気になるとか、新NISA始まったんだけどどうやってやったらいいか分からないとか、何を買ったらいいか分からないとか、そういった問い合わせも徐々に増えてきて、2月22日に高値を更新してまたさらに増えてきている」

日経平均株価が史上最高値を更新した背景については3つの要因があると分析します。

【岡三にいがた証券 橋本貢浩 エクイティ情報部長】
「1つめが国内環境の変化、そして2つ目が海外環境の変化、そして3つ目が半導体需要の大幅な増加と」

橋本部長は国内が30年ぶりにデフレ経済からインフレ経済への転換期にあると指摘。企業などが稼いだお金を設備投資や人的投資に回しやすくなっていること。

これまで人件費の安さなどから中国に集中していた海外企業の製造拠点が日本に進出してきていること。

チャットGPTなど生成AIが台頭してきたことで国内外から半導体需要が高まっていることなどが重なったことが要因だとしています。

【記者リポート】
「日経平均株価が最高値を更新していますが、街の人は実際にどのような実感を持っているのでしょうか」

【街の人】
「2口持ってる株(利益出て)プラスになってる」

【街の人】
「NISAとか気になるものいっぱいあるが勉強不足なので(これから)勉強しようかな」

一方で・・・

【街の人】
「実感はなかなか出来なくて、実際に給料がすぐ上がるかというと難しい」

【街の人】
「実感していない賃上げも私の景気が良くなってほしい」

景気の良さが実感できないとの声も。こうしたズレについては…

【岡三にいがた証券 橋本貢浩 エクイティ情報部長】
「株価と景気というのは常にずれるもの。これから良くなりそうだっていう環境が整ってきたら、もう株式市場というのはそれに反応して先に上昇していく」

県内企業も今後、賃上げなどの動きに期待が持てるといいます。

【岡三にいがた証券 橋本貢浩 エクイティ情報部長】
「大企業が今、賃上げ主導で行っていますけど、これはたぶん中堅企業・中小企業へと徐々に波及して数年かかってということになるかもしれないですが、波及していくことになると思う」