「ハウルの城」にある本は文字盤を使うと解読できる? ファンにはたまらない細かい演出 宮崎吾朗監督「関係者たちが勝手にこだわっている」ジブリパーク

3月16日に、愛知県長久手市の「ジブリパーク」にオープンする新エリア「魔女の谷」。これで5つのエリア全てがオープンします。全面オープンまで他の4エリアはメンテナンスなどのために休園中ですが、29日は「魔女の谷」と合わせ、全5エリアがメディア向けに公開されました。
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(横山朋未記者)「魔女の谷だけじゃないんです。ジブリの大倉庫もパワーアップしたということです」
2022年11月「ジブリパーク」の第1期エリアとしてオープンした「ジブリの大倉庫」。そこに、2023年公開の『君たちはどう生きるか』に登場する「鳥」の展示が新たに仲間入りしました。
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さらに『千と千尋の神隠し』の中で、主人公・千尋と一緒にエレベーターに乗る大根の神様「おしらさま」も加わりました。
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それだけではありません。「大倉庫」にあるカフェでは「オイルサーディンのピザ」や「油淋鶏サンド」など5つのメニューが新登場。そのお味は?(横山記者)「鶏肉がジューシーで、甘酸っぱいたれが合っておいしいです」3月の「魔女の谷」のオープンとともに、他のエリアでも新たな発見ができるというわけです。
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「魔女の谷」エリアには「ハウルの動く城」に登場する「ハウルの城」もあります。高さ約20メートルで、1時間に数回、城の一部が動き煙を吐くなど大迫力です。
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さらに「魔女の宅急便」の主人公・キキが、魔女の修行に旅立つまで暮らした家をイメージした「オキノ邸」もあります。1階には居間や客間・台所があり、母親・コキリが薬を作っている「魔女の店」もあります。さらに、台所では…
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(宮崎吾郎監督)「薪のキッチンストーブなので、ここで薪を焚いて。キキは薪のキッチンストーブで料理をしたことがある」実は宮崎監督によると、作品の中で自宅の台所は出てきませんが。オキノ邸ではキキの暮らしぶりが垣間見え、ジブリファンにはたまりません。
宮崎監督からはこんな話も頂いていました。(宮崎吾朗監督)「僕がこだわっているというより、作っているいろんな関係者たちが勝手にこだわっている。どんどん悪乗りではないがこだわり続けて深掘りしている」
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関係者が「勝手に」こだわったということもあり…(宮崎吾朗監督)「僕の知らないものもいっぱい置いてあると思う。全部見きれない。一つ一つの部屋を作る時になんとなくではなく、本棚があったりクローゼットがあったりしたらそこに本を全部入れたい。『そこで誰かが本当に暮らしているんだ』という感じをつくりたい。そうやっていくと終わりがない」(夏目みな美キャスター)「1回では見つけきれないものが詰め込まれていますね」(宮崎吾朗監督)「見る方向を変えるだけで違うものが見えてくる面白さもあるので、うろうろしてほしい。回るだけだと見えない感じがある」実際にハウルの城の中には…
(荒川栞記者)「本が置いてあるんですが、魔女の文字が書いてあります。読めそうで読めない…」
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机に置いてある本などには「魔法の文字」が書かれています。近くにある文字盤では「あいうえお」の五十音と照らし合わせることができました。
私たちが映像で改めて確認すると「じゅもんとつかいかた」と書かれていました。その他、何が解読できるかワクワクします。そして、エリア内を散策する中で思わぬ発見が…!(荒川記者)「ヒンじゃないですか!?」「ハウルの動く城」に登場する犬の「ヒン」。魔女の谷エリアの中でオブジェとなって世界観を伝えています。
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そのほか、劇中に登場するキャラクターがエリア内の思わぬ所で見つかるかもしれません!(荒川記者)「足下のボタンを押すと水が出てきます!」
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細かい仕掛けがファンの心をくすぐります。新エリア「魔女の谷」は3月16日にオープンします。チケットは5つの全エリアを観覧できる一日券「大さんぽ券」(大人平日3500円・子ども1750円)と、建物内部も含めた観覧ができる「大さんぽ券プレミアム」(大人平日7300円・子ども3650円)、そして「ジブリの大倉庫」を除いた4エリアを対象にした「さんぽ券」(大人平日1500円・子ども750円)の3種類となります。