芸能界目指す女性を“標的”にやり逃げどころかカネまで…57歳芸能プロ顧問のクズっぷり

芸能プロダクションの顧問は、事務所に所属する俳優志望の若い女性の体を散々弄んだうえ、金までむしり取っていた。
芸能界を目指す女性に枕営業を強要し、性的暴行を加えたとして、東京都千代田区にある芸能プロの元顧問でアルバイトの星政則容疑者(57)が2月26日、準強姦と準強制性交の疑いで警視庁本所署に再逮捕された。
星容疑者は2016年1月10日、当時10代だったプロダクション所属の女性を「芸能活動のため」と誘い、東京都墨田区のホテルに連れ込んだ。室内で2人きりになると、「今も昔も売れている若い子たちはみんな経験してきたことだから」「ボディーチェックしようか」「ベッドシーンもあるから」と執拗に女性に服を脱ぐよう促し、全裸にさせ、抵抗できない女性を陵辱した。星容疑者はその後も何度も女性を誘い出し、セックスを強要。女性は19年2月まで「性奴隷」のように扱われていた。
■「女優になるためには…」と誘い出す
それだけではない。千葉県浦安市の飲食店に女性を呼び出すと、「女優になるためには資金が必要だ。私が売り出さないと良い女優にはなれない。もったいない。100万円出せるか」と現金を要求し、20万円を銀行口座に振り込ませた。星容疑者は女性から巻き上げた20万円のうち、5万円を生活費に充て、15万円を会食費に使っていた。
女性は昨年2月、本所署を訪れ、「女優として売れるために数百万円を超える金を提供させられ、わいせつな行為を複数回された」と強く訴え、被害届を提出。星容疑者は今年2月、詐欺容疑で逮捕された。
調べに対し、「顧問を務めていた会社の新人タレントとわいせつな行為をしたことは間違いないが、無理やりホテルに連れて行ったわけではない。体形チェックのためにホテルに連れて行った」と容疑を一部否認している。
星容疑者は19年に芸能プロダクションを辞め、浦安市の月6万円ほどの家賃の集合住宅に居住。運送業のアルバイトで生計を立てていた。
「被害に遭った女性は雑誌に載っていた募集を見て応募したそうです。その際、対応した事務所スタッフから星を紹介され、頻繁に連絡が来るようになった。女性は相手が顧問ということでむげに断ることもできず、耐えながら言うことに従っていた。女性は高卒後、アルバイトをしながら憧れの女優を目指していた。星に渡した20万円もバイトで稼いだものだったようですが、一度もテレビや映画に出演することはなかったそうです。同じように被害を訴えている俳優志望の女性がもう1人います。事件が明るみに出たことで、他にも同様の被害に遭った女性が出てくる可能性もあります」(捜査事情通)
俳優を志す女性に「演技指導」や「キャスティング」をチラつかせるなど、優位な立場を悪用して毒牙にかけるやり口は先日、逮捕されたレイプ監督と同じ。芸能界の事情が分からない素人女性をだまして欲求のはけ口にしたばかりか、なけなしの金までむしり取るとは、クズ過ぎる。