強豪バレー部で起きた体罰事件 加藤浩次の持論に「自分も同じ意見!」集まる

2023年2月27日、練習中にミスを起こした部員の髪を引っ張ったり、ボールを顔に投げつけたりしたとして、千葉県船橋市にある、船橋市立船橋高校の男子バレーボール部の顧問が逮捕されました。
長年、高校バレーにおいて強豪として知られている同校。
そこで起きた体罰問題に、世間の関心が集まっています。
同月28日に放送された、お笑いコンビ『極楽とんぼ』の加藤浩次さんがMCを務める情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、今回の不祥事について特集。
事件の概要を説明するVTRが流れた後、加藤さんは持論を述べます。
容疑者は35年(指導を)やっていますから、その中で成功体験はあるかと思います。
その成功体験には、春高バレーで優勝したりとか全国で優勝したりした経験がある。
そこで「厳しい指導があってそれができたんだ。その中に体罰も含まれる」と本人は考えられていらっしゃると思うんだけれども、今は全然違っていて、厳しい練習をすれば強くなるわけではない。
でも本人の成功体験からそうなってしまっているのは根絶しないといけない。
スッキリ ーより引用
容疑者が過去、同校を優勝に導いた成功体験があるため、厳しい練習を変えられなかったのかもしれません。
しかし加藤さんは、「厳しい練習をすれば、チームが強くなるとは限らない」と訴えたのです。
いわずもがな、体罰は犯罪。
手を出された生徒は心身ともにダメージを受け、立ち直れなくなることがあるだけでなく、周囲も委縮してしまうことになるのです。

加藤さんは、「体罰は犯罪であることを、監督だけでなく校長や上の世代が理解しないといけない。そうでないと取り締まらなくなり、エスカレートすることになる」とも続けました。
体罰をめぐる加藤さんの意見には、多くの人が共感しています。
・この顧問の行為は、そもそも練習ではなくただの犯罪。見せしめにやっているとしか思えない。
・過去の成功体験が強い人ほど、なかなか考え方を変えるのは難しいだろうから、周囲が気付いてあげないと!
・本当に加藤さんのいう通りだと思う。体罰はなくなってほしい。
体力や筋力を鍛えるための練習は必要でしょう。
一方で今回のような指導は、身体や運動能力を高めるのに必要なことではないはずです。
指導者だけでなく、社会全体で練習や教え方について考え直すことが、求められているのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]