正体不明の金属塊が民家の屋根に 「飛行機の破損パーツか宇宙ゴミ」説も

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アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアの民家の屋根から、約2.4メートルの金属製のドアのような物体が発見された。飛行機からの落下物とみられている。『UPI』や『Coast To Coastam』などが報じた。

2月5日、フィラデルフィア・マウント・エアリー地区に住むサラさんとファビアン・リマさん夫妻が、自宅の屋根に「金属製の物体」を発見した。
長さ8フィート(約2.4メートル)、幅2フィート(約60センチ)の物体には大きな円形の穴が開いており、飛行機の窓の部分にそっくりな形をしている。
CBSニュースの取材に応えた夫妻は、「どうしてこんなものがあるのか?」と驚いたそうだが、「この地域で飛行機からの落下物の報告もないし、そもそも屋根に何かが落ちるような音も一切しなかった。でも、どう見ても飛行機のドアですよね」と、困惑を隠せない様子だ。

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屋根に置き去りにされままだった「金属製の物体」だが、その後の扱いも厄介だったそうだ。
ファビアンさんは「家の所有者として、正直なところこの物体の扱いに困りました。触っていいのかわからないので」と話したが、証拠隠滅の恐れがないことを確かめるリスクヘッジのために、FAA(アメリカ連邦航空局)に報告したという。
この連絡を受け、FAAの検査官チームは翌日にリマ夫妻の家を訪れ、屋根から取り外された物体の写真を撮影。調査が完了するまで、物体を安全に保管するよう夫妻に求めたという。

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「金属製の物体」の正体はいまだに不明だが、ファビアンさんは飛行機の部品、もしくは「宇宙ゴミの一種」ではないかと語る。
飛行機からの落下物についての事故は毎年発生しており、昨年7月にはシカゴ・オヘア国際空港上空を航行中の飛行機から民家の裏庭に落下した物体が、屋根板、樋、台所の窓ガラスに損傷を与えた。
このケースについてはFAAの調査により、空港に着陸したユナイテッド航空ボーイング767型機の「避難用の滑り台」であったことが後に判明した。