スキー場のゴンドラ内に15時間取り残された女性 「携帯電話もなく…」と恐怖体験語る

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冬にはスキーやスノーボードを楽しむ人たちで、ゲレンデはどこも大賑わいだ。そんななか、とんだアクシデントに見舞われてしまった女性がいる。恐怖の体験を、アメリカの『NEW YORK POST』や『CBS News』などが報じた。

1月25日、モニカ・ラソさんという女性が、友人とともにカリフォルニア州のタホ湖にある「ヘブンリー・スキー・リゾート」に出かけた。
午後5時頃、モニカさんは休憩している友人に「最後にもうひと滑りしてくる」と告げ、ひとりゴンドラに乗り込んだ。ところが頂上に着くと一気に疲労が押し寄せてきたため、滑るのを断念。スタッフにそのことを告げ、山麓に戻るゴンドラに乗車したという。

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すると数分後、モニカさんがまだ乗っているにもかかわらずゴンドラが停止。営業終了時刻を迎えてしまったのだ。
のちに「携帯電話もライトも、何も持っていなかった」と明かしたモニカさんは、焦りながら声が枯れるまで大声で助けを求め続けたという。
しかし、誰にも見つけてもらえないまま夜を迎え、寒さはますます厳しくなった。手足をこすり合わせて暖を取り、朝になるのを待つはめになったそうだ。

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一方、休憩所でモニカさんが戻って来るのを待っていた友人は、なかなか降りてこないことを心配し、警察に通報した。
翌朝になり営業時間を迎えたスキー場が、ゴンドラの運転を再開。ようやく降りてきたモニカさんを見て、スタッフは自分たちのミスに気が付いたという。
15時間ぶりに解放されたモニカさんは、サウス・レイク・タホ消防署の救急車で病院に搬送され、無事が確認された。

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同スキー場を経営しているヴェイル・リゾート社は、世間に向け「お客様の安全と健康は私たちの最優先事項です」と謝罪を発表。続けて「この事態を重く受け止め、慎重に調査を行っている段階です」と述べた。
だが、モニカさんは「かなり腹が立ちました」と語っており、当局も「こんな事態で警察や救急車が出動したのは、ここ20年間で初めてです」と明かしている。