6歳女児が連れた犬をはねて死なす 91歳男性に罰金9000円の略式命令 決定を受けて女児の母親は

去年、名古屋市緑区で幼い女の子が連れていた犬が、信号無視をした車にひかれ死んだ事故。裁判所が2月、車を運転していた91歳の男性に対し、罰金9000円の略式命令を出していたことがわかりました。
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去年7月、緑区平手北で女の子(当時6)が犬を連れて信号のある横断歩道を渡っていたところ、車が信号を無視して突っ込んできて犬をはねました。そのまま車は逃走し、犬の「朝陽(あさひ)くん」はその後、死にました。逃げた車を探すため、女の子の母親は毎日現場に立って情報の提供を呼びかけ、事故から約2か月後に警察は車を運転していた名古屋市内に住む男性(91)を道路交通法違反の疑いで書類送検しました。男性は赤信号を無視したとして2月27日に略式起訴され、名古屋簡易裁判所は2月28日付で罰金9000円の略式命令を出しました。
CBC
男性は現在、車を手放していて、スーパーや病院へ行く時は電動カートで移動していますが、CBCテレビの取材に対し「好きな時に好きな場所に行けなくなった」とも話しています。今回、名古屋地検は「ひき逃げ」については不起訴処分としましたが、女の子の母親は地検の決定に不安を感じています。(女の子の母親)「今回の決定は、これから起こるかもしれない高齢ドライバーの事故の前例になる。しかし『事故に気付かなかった』という男性の主張が通ってしまったのは、今後の交通安全にとってとても心配です」