国際芸術祭の負担金支払いを巡る裁判で、名古屋市の敗訴が確定です。
あいちトリエンナーレの負担金支払いを巡る裁判 名古屋市の敗訴…の画像はこちら >>
(名古屋市・河村たかし市長)「残念を通り越していましてですね」確定した判決によりますと、愛知県の大村秀章知事が実行委員会の会長を務めた2019年の「あいちトリエンナーレ」では、慰安婦を象徴する少女像や、昭和天皇の肖像を取り扱った作品が出品されました。
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開幕後に抗議が殺到し、名古屋市の河村たかし市長も「公共事業としてふさわしくない作品が事前の説明なく展示された」などとして、市の負担金約3400万円の支払いを拒否。これに対し、実行委員会が支払いを求めて名古屋市を提訴していました。裁判で名古屋市は展示作品が「ハラスメントに当たる」などと主張していましたが、1審の名古屋地裁は「いわゆるハラスメントなどとして、その芸術活動を違法であると軽々しく断言できるものでもない」と指摘。名古屋市に支払いを命じ、2審の名古屋高裁も、この判決を支持していました。
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名古屋市が不服として最高裁に上告していましたが、最高裁は6日付けで退ける決定を出し、名古屋市の敗訴が確定しました。この決定を受け、名古屋市の河村市長は。(名古屋市・河村たかし市長)「あまりにも政治的に偏りのある主張に、税金を使うのを『やめてくれ』と(市長が)言えなくなっちゃいましたね」