やっぱりランドセルが重い! 子どもの体への影響を専門家に聞いた「猫背などで歩くとヘルニアになるリスクも」

2025年用のランドセル商戦が始まりました。いまの小学生たちの「ランドセル」事情について調査すると…「ランドセルが重くて登下校がつらい」という声も聞こえてきました。
(柳沢彩美アナウンサー)今回は、CBCテレビスタッフの自宅にあったランドセルをスタジオに用意しました。このランドセルだけでも重さは1.3キロでした。そして、子供たちにとっても大変なのが、中身なんです。
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以前CBCテレビが取材した児童の場合は、中身が4キロだったので合わせると5キロほどになります。
ランドセルと中身を合わせて、5キロにしたものを背負ってみると…
(夏目キャスター)大人だったら耐えられますが、これを小学校1年生とかが背負っていると思うと、相当な負担ですね。正直、このような重い荷物を持って登下校するから体力がついたなと思う部分もありますが、正当化したくないというか美談にしたくないなと思います。
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(柳沢アナ)こうした状況を受けて、最新のランドセルも「軽さ」を打ち出した商品が並んでいいます。7日にお披露目会を開いたイオンの場合は、1キロを下回っているランドセルもあります。
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『かるすぽ はなまるランドセル24』は、重さ970グラムで24色のカラーバリエーションが。『かるすぽ ラクルスタイル』は、素材に再生ポリエステルを使った重さ780グラムのランドセルなんです。
このような軽い商品も注目を集めていますが、ランドセルを軽くするのには限界があります。
(大石邦彦アンカーマン)そうですよね、一番気になるのは子供の体への負担、影響はどうなのということですが、「あいちせぼね病院」の伊藤全哉院長に聞きました。
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伊藤院長によりますと「正しい姿勢で歩けば、重いランドセルを背負っていても、体への影響は最小限で済む」ということなんですね。では、正しくない姿勢は何なのか。例えば「猫背や体を反らして歩く」。このようにランドセルを背負うと「筋肉を痛める可能性や場合によってはヘルニアになるリスクもある」と。正しい姿勢であることが大事ということなんですね。
(夏目キャスター)確かに正しい姿勢で背負えればいいなと思うんですが、重いからこそ猫背になってしまったり、反ってしまったりするのではないかと思いますね。
(大石アンカーマン)子供は、筋肉が発達しておらず筋力も弱いので、学校側は極力荷物を少なくしてほしいと思います。では、重いランドセル対策を学校はどうしているのでしょうか。岐阜市立方県小学校の松岡猛校長に聞きました。
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松岡校長は「宿題に関するもの以外は、学校で保管するように指導している」と。とにかく「ランドセルを軽くして、体への負担も軽くする」ということを考えていると言ってました。(夏目キャスター)先生も子供たちも「不安だから持って帰る」とか「持って帰るのがルールだから」ではなく、もう少し柔軟な対応というのが求められますね。
(大石アンカーマン)今は文科省の指導もあって、ランドセルを軽くしようと学校側も対応しています。少しでも子どもたちへの負担は軽くしてほしい、ただ軽くすることを優先して教材を少なくして、教育がおろそかになってしまったら本末転倒なので、ランドセルの中はゆとりを、でも教育はしっかりお願いしたいと思います。(夏目キャスター)「何を置いて帰るのか」「何を持って帰るのか」それ自体を自分で考えることも教育の一つなのかもしれません。