大王製紙「実は裏と表があります」 理由に「気付かなかった」「そうする」

「トイレットペーパーには表面と裏面がある」という話を聞いたことはありませんか。
表面と裏面で違いがあるので、よく汚れが拭えるほうを肌に当てるのがよいという話もありますが、これは本当でしょうか。
『エリエール』ブランドでおなじみのトイレットペーパーを製造している、大王製紙株式会社(以下、大王製紙)に取材しました。
大王製紙にうかがったところ、「トイレットペーパーには表と裏があります」とのこと。
では、表と裏でどんな差があるのかというと、このような回答がありました。
紙をすく際とエンボス加工、つまり型押しをする際に表裏ができます。
特にエンボス加工による影響が大きく、表側は肌触りがよくなるように丸みを帯びたエンボスとしている一方、裏側はザラザラした形となっています。
続けて、「型押し加工を施して肌触りがよくしてあるほうが表面で、使用時には表側が肌に当たるように使うと、より心地よくご使用いただけます」とアドバイスがありました。
トイレットペーパーにはシングルとダブルがあり、この2つの違いについても聞いてみました。
まず、シングルのトイレットペーパーは、「裏側が内を向くように巻いてある」そうです。
そのため、シングルのトイレットペーパーの場合は、ホルダーからトイレットペーパーを出す時に、上を向いているほうが表面です。表面が肌に触れるように使いましょう。
一方、ダブルのトイレットペーパーは、「大王製紙が生産する商品は、裏側同士を重ね合わせているため、巻いてあるどちらの面を使っても表面となる」そうです。
つまり、大王製紙の商品であれば、表と裏どちらを肌に当てても使い心地は同じということになります。
ただし、「一般的にはダブルでも表と裏のある設計の商品も存在しますので、その際はぜひ表側を使うことを意識してみてください」とアドバイスがありました。
今までトイレットペーパーの裏表を意識したことがなかった人は、大王製紙のアドバイスを参考にしてみてくださいね。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]