オレオレ詐欺 2度目の要求に“だまされたフリ作戦”で詐欺の犯人逮捕 70代女性に感謝状 150万円は手元に戻ってきておらず 女性「高い授業料だった…」

“だまされたフリ作戦”に協力し、オレオレ詐欺の犯人逮捕に貢献した70代女性に感謝状が贈られました。
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「証券で儲けて税金を支払うために現金が必要」。ことし1月、名古屋市中川区に住む70代の女性のもとにかかってきた1本の電話。電話の主は離れて暮らす次男を名乗って女性に現金150万円を要求しました。「声の雰囲気が似ている」と、信じ込んだ女性は慌てて銀行と郵便局で現金を用意し、自宅を訪れた若い男性に150万円を手渡しました。さらに翌朝、再び女性のもとに同様の電話があり150万円を支払うよう要求されました。女性が現金を用意するため銀行に向かおうとした時、本物の次男から電話があり、オレオレ詐欺だったと判明しました。
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女性はすぐに110番通報し、2度目に要求された150万円を渡す際に、警察と“だまされたフリ作戦”を決行。東京都内の集合住宅宛てに現金を郵送するよう要求してきた男に対し、偽の現金を入れた封筒を送ります。その後、警察は封筒を受け取った男(24)を詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕しました。男はオレオレ詐欺の受け子とみられています。今回、女性に電話をかけてきた相手は、女性の次男の本名の他、家族構成なども把握していたということです。
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愛知県ではおととし7月から特殊詐欺の犯人検挙に協力した人に対し、報奨金を贈る制度を導入していて、11日愛知県警 中川警察署は、逮捕に貢献したとして、女性に感謝状とともに報奨金1万円を贈りました。だまし取られた150万円は手元に戻ってきておらず、女性は「高い授業料だった」と話しています。